備前岡山藩池田家伝来『備前国長船次郎左衛門尉勝光 永正十三年二月吉日』帝国美術研究社鑑定書 朱梨子地塗鞘半太刀拵 福永酔剣鞘書
勝光は室町後期の末備前を代表する鍛冶の一人です。勝光の中でも右京亮や
次郎左衛門がよく知られています。他の末備前諸工と同様に複式互の目を
得意としていますが、勝光は丁子がよく目立ちより一段と華やかな作風を見せて
いるのが特徴とされています。その華やいだ作風は非常に称揚されており
古来より与三左衛門祐定などと並び立つ末備前の名人と評されています。
この刀は鎬造、庵棟、身幅やや広く、重ね厚く、反り高く先反りこごろつき、
切先は中切先となっています。俗名入り長銘の注文打ちならではの
重厚にて気品もある見事な造り込みをしていると思います。
鍛えは総じて小板目肌がよくつんで、地沸が細かについて、映りが現れ、
美しい鍛えになっていると思います。刃文は丁子に互の目が交じった
華やかな互の目丁子を焼き上げて、匂勝ちに小沸がついて、足や葉が
入って、金筋砂流しかかり、備前伝丁子刃という作風を見事に体現した
刃文を焼き上げていると思います。帽子は少し乱れ込んで返っています。
表裏に棒樋があります。茎はうぶで俗名入りの長銘で永正十三年裏年紀があります。
池田家は織田信長、豊臣秀吉政権下で池田恒興が頭角を現して大名となり、
息子の池田輝政が徳川家康の娘を室に迎え入れて大大名となりました。そして
池田宗家として備前岡山藩を明治維新まで統治しました。朱梨子地塗鞘半太刀拵が
付属しています。目貫は赤銅地に花図、鍔は鉄地に雲龍図です。その他の金具は
赤銅魚子地となっています。時代のある良い拵で保存状態も良好であると思います。
帝国美術研究社の鑑定書が付属しています。伝来や拵がある事などを記載しています。
鞘書は昭和平成を代表する刀剣研究家の一人である福永酔剣で愛蔵に値すると評しています。
備前伝のお膝元を統治した池田家に伝来した逸品で末備前を代表する素晴らしい
名刀であると思います。
長さ/68.9cm 反り/2.3cm
元幅/28.0mm 元重/0.66mm 先幅/20.0mm 先重/5.0mm 刀身のみの重量605g
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