商品説明下部にも写真がございます
大坂新刀の巨匠、津田越前守助広の後継者の傑作刀
宝石のようにきらめく小板目肌に地沸つく名品
師・助広直伝の沸匂美しい匂口、助広一派の本領を発揮した名作
助広没後翌年、天和三年の資料的価値の高い裏年期入り
完全生ぶ出し、大坂新刀巨匠の長銘傑作刀
刀：「津田近江守助直 天和三年八月日」
※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※
【寸法】
登録証種別：刀
登録証銘文:「津田近江守助直 天和三年八月日」
登録証長さ:63.6cm
登録証反り:1.0cm
元幅:2.8cm
先幅:2.2cm
元重:0.55cm
先重:0.4cm
【刀身】
本造り、庵棟、身幅元先の幅開き、反り浅く、中鋒
鍛え、小板目肌、細かに積んでやや肌立ち、地沸よくつき冴える
刃紋、直に互の目を交え、足よく入り、砂流しかかり、匂深く小沸よくつき、匂口明るく冴える
帽子、乱れ込み、小丸風に返る
中茎、生ぶ、先刃上がり栗尻
ハバキ、銅一重
【説明】
大坂新刀の巨匠・二代津田越前守助広の後継者、津田近江守助直による、華美な刃紋が際立つ傑作刀です。
助直は寛永十六年、近江国高木に生まれ、助広の弟子となりました。その卓越した技量が認められ、
やがて助広の妹婿として津田家に迎え入れられます。後に近江守を受領し、「近江守助直」として大坂新刀屈指の名工として広く賞玩されました。
作風は、師・助広の濤乱刃を忠実に継承するほか、本作のような互の目乱れも得意としていました。
助広直伝の冴え渡る地鉄、沸・匂がふっくらとついた焼刃、さらに芸術的な中茎鑢や流麗な草書体の銘は、
まさに師にも劣らぬ卓越した技量を示しています。
本作は、裏銘から天和三年（1683年）に製作されたことが明らかであり、前年の天和二年に二代助広が没した後、
助直が後継者として独り立ちした最初の年に打たれた貴重な一振りです。
本作は、師が得意とした濤乱刃ではなく、直刃に互の目が入る珍しい様式となっており、師の影響を受けつつも独自の試行錯誤を重ねた異風の作風が見て取れます。
しかしながら、美しい宝石のような小板目肌に地沸が付き、ふっくらとした沸・匂が見事に表れる点は、まさに助直の本領が発揮された作品です。
さらに、助直特有の美しい鑢目と流麗な草書体の銘はそのままに、他の大坂新刀の名工たちをも凌ぐ抜群の技量を示した傑作となっています。
完全生ぶ出しのため古研磨の状態ですが、全体的に良好で、刃切などの致命的な傷も一切ございません。
近年、華美な刃文を持つ刀が再評価され、助広やその系譜を継ぐ助直の刀は極めて人気が高まっています。
特に、濤乱刃や本作のように互の目が入る刀は、流通が非常に珍しく、さらに脇差ではなく刀として出回るものは極めて希少です。
現状でも十分にお楽しみいただける状態ですが、上研磨を施せば小板目肌の美しさと刃文の沸・匂がさらに際立ち、
上位の鑑定書の取得も期待できる傑作の一振りとなるでしょう。
また、本作は製作年号が明確であり、資料的価値も極めて高い一振りです。大坂新刀に強い関心をお持ちの方に、ぜひお薦めしたい逸品です。
この機会をお見逃しなく、ぜひお求めください。
【ご注意事項】※入札前には必ずお読みください。入札後は以下へ同意いただけたものとさせていただきます。※
・本商品は委託出品ですので、返品不可、ノークレームノーリターンでお願い申し上げます。
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・骨董品・中古品であるという事をご理解いただき、過度に神経質な方のご入札は申し訳ありませんがお断りいたします。
・寸法は、専門の器具を使用して採寸している訳では無く、あくまで素人採寸のため誤差はご容赦ください。
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