中野好夫
(1903~1985)愛媛県松山市生れの評論家、英文学者。1926年、東京帝国大学文学部英文学科卒業後、
中学校、女子師範学校等に勤務した後、1935年、東京帝国大学助教授に任官。
1945年、敗戦を機に社会評論の分野に進出。1948年、東京大学教授。
1949年、平和問題談話会に参加、全面講和を主張、大学を退官し、『平和』誌の編集長となる。
1956年、『文藝春秋』2月号に「もはや戦後ではない」と書き、流行語に。
1958年から1976年まで、憲法問題研究会に参加。護憲、反安保、反核、沖縄返還、都市刷新・・・
1965年に東京都議会黒い霧事件が発生すると、リコール統一本部長となり、
1967年、美濃部亮吉の選挙母体に、大内兵衞、市川房枝、松本清張、柳田謙十郎らと名を連らねる。
1968年2月、金嬉老事件では本人と会見。1985年、肝臓癌のため死去、81歳。
書名:中野好夫集(1984年:筑摩書房版):全11巻揃:
著者:中野好夫
編集:加藤周一/木下順二/
発行所:筑摩書房
発行日:【1】1984年6月25日 初版第1刷発行 他
定価:2,000円 ~ = 25,200 円
所収:【1】Ⅰ 怒りの花束 ; 文化反省の要件 / われわれの民主主義 / 八・一五以後の知識人 / 天皇制について 他 /
Ⅱ 頼もしきマキャベリスト ; 家族制度と家族主義/偽善について / 露伴の史伝小説 他 / 〇 あとがき /
【2】Ⅰ 自由主義者の哄笑 ; もはや“戦後”ではない / 国民のいない政治 / 平和を保証せぬ安全保障 / 私の信条 他 /
Ⅱ 私の消極哲学 ; 歴史小説への注文 / 人間、人間、そして人間を / 土井晩翠と私 他 / 〇 あとがき /
【3】Ⅰ マーク・トウェインの戦争批判 ; 戦後という時代 / 戦後二十年の最大の弱点 / 市民運動のあり方ー考 他 /
Ⅱ 私の剣法勉強 ; いわゆる「押しつけ」にいたるまで / 憲法第九条が生まれるまで / 日本人の憲法意識 他 /
Ⅲ ぼらのへそ ; 名誉市民禍ということ / 近代日本と外国文学 / 白隠「夜船閑話」/ 遺書について 他 /
【4】Ⅰ 逆臣は歴史によみがえる ; 成田開港を前にして――私見 / 日本人のなかの沖縄 / 沖縄弧の自治権 他 /
Ⅱ 忘れられたある平和主義者 ; 「造反・紛争」以前 / 川路聖謨・遺書のことなど / 宮武外骨翁のこと 他 /
【5】シェイクスピアの面白さ ;
イギリス・ルネサンスの明暗 ; エリザベス朝演劇講話 / シェイクスピアの横顔 / 求める神・語らぬ神 他 /
【6】英文学夜ばなし; 読書遍歴から / 浪曼主義と古典主義 / 異文化接触と国語の問題 / 想像力のトリック 他 /
スウィフト考 ; スウィフト、母を恋うるの記 / ガリヴァーが生まれるまで / スウィフトの遺言書、その他 他 /
アメリカのハムレット ; 恋愛書簡をめぐって(アラン・ポー)/ 文明嫌悪時代の文士(ビアス) 他 /
【7】アラビアのロレンス ; 青年考古学者 / 沙漠の叛乱 / 沙漠の叙事詩 / この人を見よ ECCE HOMO 他 /
世界史の十二の出来事 ; ある悲喜劇役者 / 恐るべき児 / 一粒の麦 / 聖者と悪魔 / 芽月十六日・熱月九日 他 /
権力の偉大と悲惨;コンスタンティヌス大帝 / 背教者ユリアヌス帝 /
【8】Ⅰ 忘れえぬ日本人 ; 漱石とその門下生/最後の沖縄県知事/惜別、吉川幸次郎君/島津軍の敗走路を往く 他/
Ⅱ 人間の死にかた ; トルストイの最後の日々 / フロイトと死の衝動 / 親鸞、その晩年と死 / 夏日随想 他 /
【9】蘆花徳冨健次郎 第一部 / 附録 蘆花探訪拾遺 /
【10】蘆花徳冨健次郎 第二部 / 附録 蘆花探訪拾遺 /
【11】蘆花徳冨健次郎 第三部 / 附録 蘆花探訪拾遺 / 〇 あとがき / 年譜 / 索引 /『蘆花徳冨健次郎』関係アルバム/
参考:帯汚れ等。箱、小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ・シミ・蔵書印等あり。四六判。計約6.9kg。 ≪新本購入≫
ゆうパック(追跡・補償あり)サイズ80。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。