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「蕪村俳句集」（岩波文庫）です。状態は、未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です（※厚さ2cm以下の文庫本は、合計１㎏を超えない範囲で4冊程度まで同梱可能です）。　

★内容：　俳人は自分の句集など出さなくてもいいというのが蕪村の口癖であったが、実はひそかに自選句集を書き進めていた。しかか死によって未刊、しかもひとり娘の婚嫁の資として頒布されてしまう。長年にわたり自筆句集を求めていた校注者は、約7割を復元、本文庫には、その1055句に「春風馬堤曲」など俳詩3篇を加え一本とした。

★与謝蕪村は（1716 - 1784年）は、の江戸時代中期の俳人、文人画（南画）家。摂津（現大阪府）出身。豊かな農家に生まれたが、両親と家産を失い、20歳の頃江戸に下り、早野巴人に師事して俳諧を学ぶ。27歳の時に師が没した後は、関東や東北地方を周遊して画俳の基礎を固め、丹後での滞在を経て42歳の頃に京都に移り、その後京都俳壇の中心的存在となる。代表作は、俳画として池大雅との合作『十便十宜図』、著作に俳体詩『春風馬堤曲』、句日記『新花摘』、連句『桃李』、追悼集『から桧葉』などがある。芭蕉・一茶と並ぶ巨匠の一人、江戸俳諧中興の祖といわれ、また俳画の大成者でもある。写実的で絵画的な発句を得意とした。独創性を失った当時の俳諧を憂い「蕉風回帰」を唱え、絵画用語である「離俗論」を句に適用した天明調の俳諧を確立させた中心的な人物である。

★著者、尾形 仂（つとむ）は1920年（大正9年）、東京生まれ。1943年東京文理科大学国語国文学科卒。東京教育大学教授、成城大学教授を歴任。近世文学、特に俳諧を専門とした。1974年に刊行した『蕪村自筆句帳』（筑摩書房）で読売文学賞受賞。主な著書はほかに『松尾芭蕉』、『座の文学』、『俳諧史論考』、『森鴎外の歴史小説 史料と方法』など多数。国文学者潁原退蔵の次女雅子が妻で、潁原の没後、お悔やみの書簡を出した事が、きっかけで結婚した。芭蕉・蕪村研究等を引き継ぎ、『おくのほそ道』訳注を始め多くの研究を出した。『蕪村全集』（講談社全9巻）を監修し、長年かけて潁原の遺稿『江戸時代語辞典』を弟子たちと共に編集し2008年に刊行した。2009年死去（享年89）。

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