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双葉社／1984 初版１刷／297P


十代の少年時代から推理小説畑の人間に
なった私は、戦後２０年余りの推理小説
の変遷と私個人の年齢的成長とがそのま
まひとつのものになっている。この四半
世紀にわたる推理小説の歴史が一人の人
間の少年期から大人になるまでの精神の
形成に、どのような影響をおよぼしたか
という点を考えれば、貴重な体験といえ
ないこともないのである。（カバー文）

【目次】
敗戦混乱期における推理文壇復興の兆し"
「宝石」創刊の頃
当時の戦前派推理作家たちの動静
第１次ミステリー・ブーム起る
日本探偵作家クラブの誕生
ＳＦ界の大先達、海野十三の急逝
本格派の曉馬、高木彬光
探偵小説に対する根強い偏見
本格派と文学派の対立
同人誌『鬼』の創刊
あとむＦ氏の事件
個人雑誌『黄色の部屋』と地方同人誌
白石、山田、香山、島田の諸氏のプロフィル
百万円コンクールの登場作家
江戸川乱歩の人間像
文学派の総帥、木々高太郎
捕物小説界の大御所、野村胡堂
捕物作家クラブのこと
大坪砂男との出会い
新宿青線時代
孤高の推理作家（再び大坪砂男のこと）
魔童子論争
砂男眠る
幽霊の出る三畳間
アマチュア同人誌の雄『密室』
推理作家の文士劇




状態：三方に軽いヤケ、カバーにスレ・ヨレ・小キズ・くもりなど
     相応の経年感あり。