22.5×15.8㎝
裏表紙欠
本編80丁+跋3丁
【題箋】中央に貼られているが、ほとんど何が書いてあるか不明。
【板本名について】これを購入時
「俳諧書 乾坤奥行 大島蓼太 後ろ表紙欠 83丁」
とあり、「乾坤奥行」でネットで調べたが、ヒットせず。「蓼太」の名が冒頭にあるのでそれで検索したがヒットせず。そんなことをするうちに「板心」に目が行った。「七柏三」とあった。これだと思った。「七柏集 三」で調べたらヒット。
この本は『七柏集』一、一之二、二,三の四冊から成る俳諧の本であることがわかった。
【内容】前述の、購入時の表示「乾坤奥行」とあったので苦労したが、これは「興行」と読むべきだとわかって「俳諧興行」時の「歌仙を巻いた」時の記録であると理解した。すべて三十六句、「歌仙」である。
ちなみに、特定の句の上に「ウ」「ナ」「ナウ」とあるのは、懐紙を二つ折りにしたときの、各丁に付けられた名である。
つまり、俳諧の会では、上記のような書式で、執筆者が各句をしたためていくわけである。
この集が編まれるとき、実際にしたためられた懐紙を参照したことの「証」のつもりで書いたのかもしれない。
1丁表 題+六句
1丁裏 「ウ」 12句
2丁表 名残の表 「ナ」
2丁裏 名残の裏 「ナウ」
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乾坤興行 1丁表
環流亭の菊見にまいりて 3丁裏
孤猿洞興行 6丁表
芙蓉園興行 8丁裏
乾坤興行 11丁表
櫻渓舎興行 13丁裏
乾坤興行 16丁表
三巴齋興行 18丁裏
雪翅舘興行 21丁表
翠月舎興行 23丁裏
雪丸舎興行 26丁表
雪丸舎興行 28丁裏
石中堂興行 31丁表
望天樓興行 33丁裏
老鶯興行 36丁表
松濤亭興行 38丁裏
朶花房興行 41丁表 因みに「朶花」はコスモスの花
好日菴興行 43丁裏
潮花樓興行 46丁表
雪洞菴興行 48丁裏
振々亭興行 十三夜 51丁表
芭蕉菴興行 53丁裏
雪午園興行 56丁表
古□堂興行 58丁裏 □→フォントに無し
桃花窗興行 61丁表
雲地菴興行 63丁裏
芭蕉菴興行 66丁表
芭蕉庵興行 68丁裏
芭蕉庵興行 71丁表
芭蕉庵興行 73丁裏
芭蕉庵興行 76丁表
壬生の狂言の無害に習ことのいとはさる事を集めて哥仙一怙(?)に遊ふ句作のふつゝかなる後のわらひくさに見さる聞さるにうちまかせて處に一部の口を閉るしかり【画像5参照】 78丁裏~80丁裏
集の最後を締めくくるに当たっての気持ちが込められている。「跋歌仙」と言って良いかもしれない。
(歌仙一巻あり)
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跋(3丁) 晴助 1丁表
玄峰 3丁表~3丁裏
【刊期等】早稲田大学図書館蔵本に依れば
本石町(江戸) : 西村源六,
天明元[1781]大田南畝序【画像10参照】
【参考】「面八句を庵の柱に懸け置く」
これは『奥の細道』冒頭の最後に出てくるわけですが、この「面八句」とは「百韻連歌」という形式の連歌の最初の八句です。
百韻連歌とは最初の人が「五七五」と詠んだ後に「七七」と繋げ、更に「五七五」で繋げていく遊びで、100句続けます。百韻連歌の場合は懐紙を折って「一の折」「二の折」「三の折」「名残の折」の4つのパートに分かれます。面八句とはこの最初の一の折の表面に書かれる八句を示しています。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
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