カエサル著、「ガリア戦記(Commentarii de Bello Gallico)」です。國原吉之訳、講談社学術文庫。2006年の版。定価1,250円(税別。現在は値上がりして1,300円になっています)。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です(※クリックポストには、厚め [梱包厚を含めて厚さ2~3cm程度] の文庫本は、重さ合計1㎏を超えない範囲で、計2~3冊程度同梱可能です)。
★内容: 紀元前58年以降、数年にわたりカエサル率いるローマ軍が、ガリアからブリタニアにいたる広範な地域をローマの勢力下におこうとして遠征を試みた貴重な記録である。当時のガリアやゲルマニアの情勢を知る上で必読の書として知られ、また、カエサル自身の手になるラテン語で書かれた簡潔にして流暢な文体は、文学的にも高い評価を受けている。タキトゥスの『ゲルマニア』とならぶ古代研究の最重要史料。
★著者、ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Iulius Caesar, 紀元前100年 - 44年)は古代ローマ、共和政末期の政治家、将軍。英語読みの「ジュリアス・シーザー (Julius Caesar)」でも知られる。平民派として登場し、元老院を抑えるために第1回三頭政治を成立させた後、ガリアほかを平定し、古典古代の文化をヨーロッパ内陸部にまで広め名声を挙げた。その後、元老院がポンペイウスと結び対抗したためルビコン川を渡ってローマに進軍し、内戦に勝利して単独の支配者(終身独裁官)となり、世界帝国的な視野のもとで社会的、政治的な変革を行う。しかし、共和政維持の立場をとる元老院勢力によって暗殺された。その死後、カエサルの後継者・オクタウィアヌスが部将アントニウスとの抗争に勝利し、初代皇帝となってローマ帝国を成立させる。
カエサルは、ギリシア・ローマの歴史を決定的に変えた大政治家であり、将軍、文筆家としても第一級の人物とみられている。とくに、「賽は投げられた」(alea jacta est)、「来た、見た、勝った」(veni, vidi, vici) 、「ブルータス、お前もか (et tu, Brute?)」などの特徴的な引用句でも知られる。また彼が布告し彼の名が冠された暦(ユリウス暦)は、紀元前45年から1582年まで1600年間以上に渡り欧州のほぼ全域で使用され続けた。「カエサル」の名は、帝政初期にローマ皇帝が帯びる称号の一つ、帝政後期には副帝の称号となった。ドイツ語のカイザー(Kaiser)やロシア語のツァーリなど、皇帝を表す言葉の語源でもある。
1 1年目の戦争(紀元前58年)
1.ガリアについて(1節)
2.ヘルウェティイ族との戦い(2-29節)
3.アリオウィストゥス(30-54節)
2 2年目の戦争(紀元前57年)
1.ベルガエ人との戦い(1-33節)
2.沿岸部族の征服(34-35節)
3 3年目の戦争(紀元前56年)
1.アルプス山岳戦の失敗(1-6節)
2.ウェネティ族とウネッリ族の反乱(7-19節)
3.アクィタニ人への遠征(20-27節)
4.モリニ族とメナピイ族への遠征(28-29節)
4 4年目の戦争(紀元前55年)
1.ウシペテス族とテンクテリ族の虐殺(1-15節)
2.最初のゲルマニア遠征(16-19節)
3.最初のブリタンニア遠征(20-38節)
5 5年目の戦争(紀元前54年)
1.第2回ブリタンニア遠征(1-23節)
2.エブロネス族の反乱とローマ軍の上官の敗死(24-37節)
3.ネルウィイ族によるキケロ陣営の襲撃(38-52節)
4.セノネス族とトレウェリ族の反乱(53-58節)
6 6年目の戦争(紀元前53年)
1 1.ガリアの反乱広がる(1-8節)
2.第2回ゲルマニア遠征(9-10節)
3.ガリアの制度、習慣(11-20節)
4.ゲルマニアの制度、習慣(21-28節)
5.エブロネス族への復讐(29-44節)
7 7年目の戦争(紀元前52年)
1.全ガリアの共謀と首領ウェルキンゲトリクス(1-13節)
2.城市アウァリクム占領(14-31節)
3.城市ゲルゴウィアの攻略放棄(32-53節)
1 4.ガリア人の総蜂起(54-67節)
5.城市アレシア占領(68-90節)
8 8年目と9年目の戦争(紀元前51年と50年)
1.ヒルティウスの序
2.ビトウゥリゲス、カルヌテス、ベッロウァキ諸族の反乱(1-31節)
3.城市ウクセッロドゥヌム占領(32-47節)
4.カエサル
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