JR北海道が発行した2000年の有珠山噴火災害における鉄道輸送の記録です。
この噴火により室蘭本線が長期間不通になり、山線(倶知安駅)経由の臨時列車が多数運転されました。
この本では主に運転関係を中心に解説されています。
運行中の特急列車を急遽、避難列車とした際の乗務員の記録やその時の「運転命令・運転通告券」、
北斗星2号の山線迂回時のスタフ(運転士携帯ダイヤ)、キハ183系や283系などが使用された
山線臨時特急のスジが赤色で示されている業務用ダイヤ、
山線輸送力増強のための目名駅での行き違い設備の新設工事、
噴火直後の宇都宮・郡山・盛岡貨物ターミナルや野辺地・小湊駅などにおける貨物列車の抑止状況、
再噴火に備え直ぐに後退運転できるようプッシュプル運転するトワイライトエクスプレスや
プッシュプルの手間を省くため、客車や貨物列車の最後部にテレビカメラを設置し、
運転席にあるモニターで確認しながら後退運転するシステムなど、興味深い内容が多数載せられています。
また、ニセコ連山をバックに走行する283系臨時特急、冬の銀山~然別間を走行する迂回カシオペア号など、
カラー写真も多数載せられています。
古本ということをご了承の上、入札をお願いいたします。表紙にホチキス止め跡があります。