ドイツでベストセラーの実話小説。ヨーゼフ・マルティン・バウアー著、「我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語(So weit die Fe tragen)」です。平野純一訳、文芸社文庫。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です(※クリックポストには、厚め [梱包厚を含めて厚さ2~3cm程度] の文庫本は、重さ合計1㎏を超えない範囲で、計2~3冊程度同梱可能です)。
★内容: ドイツ人将校、クレメンス・フォレルに25年間の重労働刑が下された。元ドイツ兵たちは貨車に詰め込まれシベリアへ。停車駅ごとに亡くなった仲間の死体を降ろし、たどり着いたソビエト領土最東端デジニョフ岬。鉛鉱山の労働は中毒を引き起こし死に至る。捕虜たちは極度の寒さと飢えと苛酷な強制労働で次々と死んでいく。クレメンスは「必ず帰る」という家族との約束を果たすため、収容所を脱走して祖国ドイツへ向かうことを決意した・・・。2001年制作の映画「So weit die Fe tragen(邦題:9000マイルの約束)」の原作。ドイツでベストセラーとなった実話小説で15ヶ国語に翻訳された。
★著者、ヨーゼフ・マルティン・バウアー(Josef Martin Bauer、1901‐1970年)はドイツ生まれの作家。小説、短編、ラジオ脚本などで数多くの受賞作を執筆。クレメン ス・フォレルとの出会いが結果として一連の長いインタビューとなり、それをもとに、 フォレルの脱走に際しての驚くべき体験や当時の状況を時系列的に整理したものが本書の原稿となった。もとよりフォレルは作家ではなかったし、自らの体験談を順序だてて理路整然と語るには、あまりにも精神的、身体的に傷ついていたのである。本書はベストセラーとなって15ヶ国語に翻訳出版され、ドイツでは短編シリーズのテレビドラマとして放映されて反響を呼んだ。また、2001年には映画化され、世界各地の映画祭でさまざまな賞を受賞した。