はじめに ー仕組みを知ることで、お金持ちへの道は拓かれる
なんで、こんなに一生懸命働いているのに自分はお金が貯まらないのだろう?
経済的な自由を感じることができないのだろう?
そんな疑問を持ったことはないでしょうか?
その原因は明白です。
私たち日本人は、お金に関してあまりにも無知なまま大人になってしまったからです。
「たしかに、お金についてあまり勉強せずに、ここまで来てしまったなあ」。
そう思うみなさんに、私がこの本を通して伝えられることは、大きく三つです。
一つ目は、お金のプロフェッショナルとして証券会社で働いて得た、お金に関する基本的な知識。
二つ目は、「日本人は、世界一、お金のことを知らない」という事実。
そして三つ目は、2年40カ国を巡る世界一周の旅で学んだ、リアルなお金の仕組みと扱い方です。
お金について学ぶために世界を旅して気づいたこと。
それは、「日本人は、世界一、お金のことを知らない」という事実でした。
その原因は、「お金=汚いモノ」という無意識な誤解のもと、
お金に関する教育をほとんど受けてこないまま大人になってしまった、という現実にありました。
お金を稼ぎたい、貯めたい、増やしたい。
そんな、「お金が欲しい人」がまず最初にやるべきことは一つです。
当たり前のようですが、お金の仕組みを学ぶことです。
お金とは、国語や算数、理科や社会、そして近年、声高に叫ばれている英語教育と同じくらい「学ぶべき」ものなのです。
だからこそ本書では、
お金の「仕組み」を学び、「扱い方」を少し変えるだけで、お金持ちに近づくきっかけを得られること。
さらに、「つながりキャピタリズム(資本主義)」とも呼べる新しいお金の世界について理解することで、
お金を稼ぐ手段である「働く」という行為や、お金でつながる人々との付き合い方さえも、
劇的に楽しく、豊かになるという事実を伝えたいと思います。
お金を学ぶ、と聞くと難しいことのように聞こえがちです。
しかし、この本は、お金に関する世界中の都市を巡った旅行記でもあります。
「旅」というリアルを通して、できるだけ、読みやすく、理解に易しく、
より実感を持ってお金のことを知っていただけるように書いたつもりです。
世界のお金の歴史を知り、「お金とは何か?」という問いかけに答えを見出し、
新しいお金の世界で、あなたが望む働き方と生き方を掴みましょう。