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ドイツ中世史の第一人者、阿部謹也による「物語 ドイツの歴史 ―ドイツ的とはなにか」（中公新書）です。状態は全般に良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　ヨーロッパの中央にあって四囲に国境をもつドイツは、隣国とさまざまな軋轢を経験する中で特有の国民感情を醸成してきた。しかも中世以来のアジール（庇護権）の理念は近代以後も呪術的なものを抱え込みながら生き残っている。ヨーロッパ連合が結成され、国境線が事実上の意味を失いつつある現在、その進捗はドイツにどのような変化をもたらすのだろうか。ドイツの誕生から今日にいたる歴史に、「ドイツ的」とは何かを思索する。

★著者、阿部謹也は1935年、東京都千代田区生まれ。早くに父を亡くし、中学時代にカトリック修道生活を送った経験から西洋中世史の研究を志し、一橋大学で上原専禄、同大学院で増田四郎の指導を受けた。小樽商科大学教授、東京経済大学教授を経て、一橋大学社会学部教授。一橋大学を定年退官後、同名誉教授となり、同大学長。後年は国立大学協会会長、文化功労者審査会委員、大学審議会特別委員、学術審議会委員、東京都青少年問題協議会副会長、大学評価・学位授与機構大学評価委員会委員長等を歴任。著書に『ハーメルンの笛吹き男』『刑吏の社会史』『「世間」とは何か』など。『中世を旅する人びと』でサントリー学芸賞、『中世の窓から』で大佛次郎賞、『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』では日本翻訳文化賞。筑摩書房から「著作集」が刊行されている。「世間」をキーワードに、個人が生まれない日本社会を批判的に研究し独自の日本人論を展開、言論界でも活躍した。1997年紫綬褒章。2006年死去（享年71）。

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