22.8×15.8㎝
全31丁
父子歌 1丁表
父子贈答歌 28丁表~31丁表
【内容】「父子歌」とあるように、父と子にまつわる歌を集めたもの。
庶民的な自分にしてみれば、やはり『万葉集』がお勧め!
山上憶良 白かねもこかねも玉も何せむに増れる寶子にしかめやも 1丁表
同 おくらゝは今はまからむ子なくらむそのかの母も我を待らんそ 2丁裏
池田舎人大嶋 から衣裾にとりつきなく子らをおきてそこぬやおもなしにして 8丁表
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【出典】
各勅撰集、家集など「集」の付くもの、『十六夜日記』、都への帰路、「死んじ子顔良かりき」と我が子の死に顔を見て呟いた、貫之の思いが込められた『土佐日記』、なぜか『増鏡』『十訓抄』など多くの物から取られている。それほど「父子の情」は篤い物と言うことか。(「母子」でないところは、やはり男社会だから?)
【刊記等】不明
【参考】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
『明倫歌集』は、前水戸藩主徳川斉昭が、人倫を明らかにする古今の和歌千首以上を選んだ歌集。版木は文久2年晩冬(1863年初刻。10巻5冊からなる。
従来の歌集は春夏秋冬恋雑の分類のものばかりで、忠君愛国の観点で選んだものはなかった。徳川斉昭は、人倫道徳を明らかにして修身の鑑とするために、みずからも選び、また小山田与清、吉田令世、前田夏蔭、鶴峯戊申などに命じて広く歌集を渉猟させた。歌を選んで整理し、
君臣・父子・夫婦・兄弟・朋友・神祇・国体・文・武・拾遺
の10部門に分類し、明倫歌集を作った。出品したものはその二番目「父子」にあたる。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、虫喰い多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。