特集 根来塗 赤×黒 目の眼 古美術・骨董案内
2009年11月
里文出版
160ページ
約21x15x1cm
※絶版
特集1:根来 赤×黒
根来塗は、黒漆を塗った上に朱漆を塗り重ねた漆器のことで、その名が示すようにもともとは和歌山の根来寺の仏具や什器として作られたものと言われている。
この朱漆は水銀朱のため水溶性で、長年拭き続けることで朱漆が徐々に剥がれて、その下に塗り込められた黒漆が浮き出てくる。
我々日本人は、その長い時をかけて自然に現れる色合いや風情を美しいと感じ、何百年もの間大事に伝えてきた。
今回は、まさに日本的な美を体現した根来塗の魅力を紹介。
「一人の目利きによる眼の集大成」美しいフルカラー作品写真と、ロンドンギャラリー主人・田島充氏と白洲信哉の対談形式の記事。
作品ほか特集約20ページ。
第二特集は、最上級の魯山人を見る 北大路魯山人の最上手のやきものを中心にカラー写真で紹介した記事10ページ。
備前焼花入、於里辺花入、色絵大鉢、絵瀬戸、黒織部沓茶碗ほか。
【目次】より一部紹介
特集1 根来 赤×黒 田島充(ロンドンギャラリー主人)白洲信哉 対談
特集2 最上級の魯山人を見る 優品に宿る本当の魯山人の心と技
骨董・古美術の定説再考シリーズ
薩摩切子も萩切子も手彫りである 棚橋淳二
連載
酒器十二ヶ月 加藤究理庵
きょうのおやつ 飯田知史
古伊万里閑話 杉谷香代子
野辺の骨董 川中孝
物に執して 鈴木皓詞
古陶随伴録 舞子焼(兵庫県) 三好一
装剣小道具の世界 博物学からの美空間 善財一
はてな?おもしろ浮世絵 豊国の見立美人画「七小町」 中右瑛
作家訪問 陶芸冢村山健太郎さん 編集部
ささやかな 日常感覚から見た古美術 山中理
ほか
【掲載作品一部紹介】
根来 小隅切盆 五客 室町時代
根来 六角酒盃 室町時代
根来 丸盆 室町時代
根来 杓子 室町時代
根来 四方盆 室町時代
硯箱 室町時代
硯台 桃山時代
金剛盆 室町時代
輪花天目台 室町時代
茶器金輪寺 室町時代
一文字香合 室町時代
香合 室町時代
八角食籠 室町時代
足付鉢 室町時代
鎌倉彫蓮華文大香合 室町時代
ほか
★状態★
外観は通常保管によるスレ・角に小しわ程度、画像ではわかりにくいですが、裏表紙下方に
小ラベル跡あり。
カラー写真図版良好、目立った書込み・線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)