○商品
石井完一郎・笠原嘉(編集・解説)、至文堂(刊)、昭和56年7月1日発行(初版)、232ページ、定価980円(当時)
雑誌63371-68
○目次より
概説1 大学大衆化時代におけるスチューデント・アパシーについて――「キャンパス特有の無気力」を展望して 石井完一郎
概説2 スチューデント・アパシー第三報 笠原嘉
スチューデント・アパシーとは
学生のアパシー P.A.ウォルターズ.Jr.
現代の神経症――とくに神経症性apathy(仮称)について 笠原嘉
思春期のうつ病とその周辺 大井正己
スチューデント・アパシーの典型例をめぐって
意欲減退学生について 土川隆史
退却神経症 withdrawal neurosis という新カテゴリーの提唱――スチューデント・アパシー第二章 笠原嘉
長期留年の末に――「五十円玉使ってから」(自殺念慮B例) 石井完一郎
スチューデント・アパシーの近縁例として
Student Apathyをめぐって 堀江達郎他
自我同一性の形成と危機――E.H.エリクソンの青年期論をめぐって 馬場謙一
〈自己実現〉をはかって学生生活を中断した女子学生二例 小野直広
現代の若者における意欲減退とシラケをかえりみて
学生の「不適応」について 宮川知彰
学生の意欲減退 上地安昭
「しらけ」の人間学 堀淑昭
なまけと創造――ものぐさ三人むすこ
○編者略歴
石井完一郎(いしい・かんいちろう)
1919年下関市に生まれる。1944年京都大学農学部卒業、1951年同文学部大学院修了(教育指導学)。大阪学芸大学を経て、1954年京都大学助教授。現在まで同大学学生懇話室カウンセラー。主要著書「現代教育指導論」「青年の生と死との間」など。
笠原嘉(かさはら・よみし)
1928年神戸市に生まれる。1952年京都大学医学部卒業。京都大学助教授を経て、1972年より名古屋大学医学部教授。主要著書「正視恐怖・体臭恐怖」「躁うつ病の精神病理」「精神科医のノート」など。
○状態
半世紀近く前の古本ですが書込みや折れなどなく良い状態です。三面に焼け、天部に埃汚れ、染み、背部に当たり、表紙背表紙に擦れがあります。絶版状態にある希少な論集をお譲り致します。