『腐食螺鈿』の創出者として名高き
『豊川楊溪』の家系とは江戸期には
徳川将軍家の御用命により印籠を制作した後

明治期には政府の『御用螺鈿蒔絵師』として
浜離宮・延遼館の装飾やパリ万国博覧会への出品等も行い

明治34年の読売新聞の記事には『堆朱楊成』『青山碧山』と共に
『根岸の三奇人』と褒め称えられた記録も遺っておりますが

そんな三代目『豊川楊溪』の作例の中でも今作とは
七草の中に飛び交う様々な『群鳥』を描き尽くした

一見するだけでも何かしらの博覧会への『出品作』
で在ろうと言う事が容易に窺い知れます

今作の為に誂えられた御道具一式も付属した
この上無き究極の傑作品と成っております。

(時代)
明治期

(寸法)
横幅(21.3cm)
縦幅(24.5cm)
高さ(5.2cm)
重量(1045g)

(状態)
特筆すべき傷みの無い
無傷完品レベルと成っております。

『腐食螺鈿』の真髄が注ぎ込まれた
家宝にして頂くに相応しい
真の『別格品』と成っております。

通常の作例の数倍の時間が費やされた
渾身の最高傑作品と成っております。

金工師によって制作された最上級の『水滴』も又
意匠に合わせられた至高の逸品と成っております。

今作に添えられた『御道具一式』だけでも
優に数十万円の価値を内包しております。

今作の価値が解られる
興味の在る方々がいらっしゃいましたらば
宜しく御願い申し上げます。