◆『古寺巡礼』和辻哲郎 著(岩波文庫)◆
本書は、大正7年(1918年)に若き哲学者・和辻哲郎が友人らと奈良を巡り、その印象を情熱的に記した随筆集です。
和辻は宗教的布教者ではなく、“美的関心”を起点に旅を綴ります。その語り口は詩的であり、たとえば薬師寺の観音像を「塔が舞踊して回転するように見える」と表現するなど、独自の審美眼が読者を惹きつけます。観音や伎楽面、法隆寺の塔などへの感受性は、哲学者としての理論を超えた「感じる知の世界」を示しています。
内容は抒情的ながら、和辻の後年の倫理学や文化論に至る思索の始まりでもあります。ギリシャ・インド・中国から日本へと伝わる美術文化の系譜や、日本固有の風土に支えられた美意識への考察が随所に見られ、深い思想の香りを携えた古寺巡礼です。
本書は知的好奇心をくすぐる“美の旅エッセイ”とも言える作品であり、「奈良の寺を旅したくなる」「仏像や建築を新しい視点から鑑賞したくなる」といった感想も多く寄せられています。約一世紀前の作品ですが、表現の瑞々しさと感動の鮮度は今なお色褪せません。
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