萩原朔太郎
~ (1886~1942)群馬県生れの詩人。開業医の長子と生れ、神経質・病弱で孤独を愛し、ハーモニカ、手風琴、のち
マンドリンを楽しみ、作曲まで物している。従兄・萩原栄次から短歌の事を教えられ、与謝野鉄幹主宰の
『明星』に短歌を発表。大正に入り北原白秋の『朱欒』に詩を発表、のち白秋門下の三羽烏
(他に室生犀星、大手拓次)と呼ばれる。大正6年に処女詩集『月に吠える』、大正12年『青猫』、
昭和9年『氷島』を発表。昭和期には「現代詩の父」と呼ばれ、現在では「近代詩の父」。
某フランス評論家によれば、現代三大詩人の一人(他にエドガー・アラン・ポー、ボードレール)。
明治期から生田長江の『ツァラトゥストラ』に驚かされ、ニーチェからショーペンハウエルへ、また
ニーチェに。昭和17年、朔太郎の葬儀委員長を務めた『六甲颪』の義弟・詩人の佐藤惣之助が葬儀の後、
1週間と経たずに急逝したのも忘れられない。
書名:詩と思想の自立=現代詩の歴史的自覚
著者:北川 透
発行所:思潮社
発行日:1970年8月1日 第2刷発行 (1970年2月15日 第1刷発行)
定価:780円
所収:Ⅰ 戦後詩論 ;「荒地」の詩的世界 / 詩の破壊力についてー田村隆一試論 / 詩の不可能性ー「列島」批判の一側面 /
詩と反詩の間ー谷川雁試論 / 危機のなかの創造ー谷川俊太郎論 / 詩の懸崖ー堀川正美の詩の世界 /
詩論とは何かー詩人の戦争責任論があらわにしたもの /
Ⅱ 近代詩史論 ; 近代詩における<詩>概念の自立過程 / 西脇順三郎論ノート / 中原中也序論ー地下生活者の詩 /
伊東静雄の位置ー死せる時代への祈り /
Ⅲ 戦後思想論 ; 生活者の自立と思想集団の論理 / 自己本位からの転換ー宍戸恭一「現代史の視点」を中心に /
〇 おぼえがき
参考:帯汚れ等。小口・天・地、本文等に汚れ・ヤケ等あり。蔵書印あり。四六判。P324。380g 。 ≪古本購入≫
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