蔵原惟人
(1902~1991)東京市生れの評論家。東京外国語学校でロシア語を学び、1925年、特派員の名目でロシアに留まる。
1926年、帰国してプロレタリア芸術連盟に加入。翌年の分裂時には前衛芸術家同盟に所属。
1928年、全日本無産者芸術連盟(ナップ)の結成に働き、雑誌『戦旗』を発行、多喜二らの作品を掲載。
1929年、日本共産党に入党。1932年、検挙され懲役7年、「転向」は表明せず、満期出獄。
戦後、1945年、新日本文学会を創立。1946年、日本共産党の中央委員に選出される。
1965年には、日本民主主義文学同盟に参加、民主主義文学の発展に尽くした。
また、宗教家たちとの対話、渡辺崋山・中国諸子百家の研究にも努めた。
1991年、腸閉塞のため死去、89歳。
書名:蔵原惟人評論集(1966年:新日本出版社版)=全7巻のち10巻のうち芸術論の第1巻から第4巻の4冊
著者:蔵原惟人
発行所:新日本出版社
発行日:【一】1966年10月10日 初版 他
定価:950円 × 4 = 3,800円
所収:【一】 芸術論 Ⅰ ◇
現代日本文学と無産階級 / 文芸論上のアナーキズムとマルキシズム / 日本左翼文芸家総連合成る /
プロレタリア・レアリズムへの道 / 芸術と「自由」/ ソビエト連邦における日本文学 / 作品と批評 他 /
〇 解説(水野明善)/ 凡例と解題 /
【二】 芸術論 Ⅱ ◇
1929年の日本文学/芸術・文学・言語/帝国主義と芸術/批評家当面の任務/農民文学の正しき理解のために/
ロシア象徴派の成立 / 詩人セルゲイ・エセーニンの死/ ファジェーエフの小説『壊滅』について 他 /
〇 解説(水野明善)/ 凡例と解題(桜井純一)/
【三】 芸術論 Ⅲ ◇
ジダーノフの文学批判について / 小林多喜二の現代的意義 / プーシキンと文学 / 黒島傳治の反戦文学 /
ベリンスキーから何を学ぶか/宮本百合子の生涯と業績/小林多喜二と宮本百合子/ロシア革命と文学 他 /
〇 解説(水野明善)/ 凡例と解題 /
【四】 芸術論 Ⅳ ◇
『静かなるドン』について / 渡邊崋山の思想と芸術について / マルクスと芸術 /ゴーリキーと児童文学/
スターリンと文学 / プロレタリア文学運動の評価について/ レーニンと文学 / プロレタリア文学運動 他 /
〇 解説(水野明善)/ 凡例と解題(桜井純一)/
参考:帯・箱なし。小口・天・地、本文等に相応の汚れ・ヤケ・シミ等あり。B6判。計約2.0kg。 ≪古本購入≫
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