コンパクトでわかりやすい世界史の名著。ウィリアム・H・マクニール著、「世界史」上下2巻です。増田義郎訳、中公文庫。状態は、全般にかなり良好です。送料は、クリックポストで185円です。
★内容: 世界で40年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。世界の文明の流れをコンパクトにわかりやすくまとめた名著。人類の歴史を一貫した視座から眺め、その背景と脈絡を知ることで、歴史のダイナミズムを描き出す。上巻は、ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後1500年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで、下巻は、西欧文明の興隆と変貌から、地球規模でのコスモポリタニズムまでを概説する。地図・写真を多数収録。年表・索引つき。
〈上巻〉
序 文
第I部 ユーラシア大文明の誕生とその成立 紀元前500年まで
1 はじまり
2 文明のひろがり 紀元前1700年までの第一次の様相
3 中東のコスモポリタニズム 紀元前1700 ― 500年
4 インド文明の形成 紀元前500年まで
5 ギリシャ文明の形成 紀元前500年まで
6 中国文化の形成 紀元前500年まで
7 蛮族の世界の変化 紀元前1700 ― 500年
第II部 諸文明間の平衡状態 紀元前500 ― 後1500年
8 ギリシャ文明の開花 紀元前500 ― 336年
9 ヘレニズム文明の伸展 紀元前500 ― 後200年
10 アジア 紀元前500 ― 後200年
11 インド文明の繁栄と拡大 100 ― 600年
12 蛮族の侵入と文明世界の反応 200 ― 600年
13 イスラムの勃興
14 中国、インド、ヨーロッパ 600 ― 1000年
15 トルコとモンゴルの征服による衝撃 100 ― 500年
16 中世ヨーロッパと日本 1000 ― 500年
17 文明社会の外縁部 1500年まで
参考文献
〈下巻〉
関連図版……ヨーロッパの美術と社会/産業時代における建築
第III部 西欧の優勢
18 地理上の大発見とその世界的影響
19 ヨーロッパの自己変革 1500 ― 1648年
20 ヨーロッパの外縁部 ――一 ロシアと南北アメリカ 1500 ― 1648年
21 イスラムの領域 ―― それに従属するヒンズー教およびキリスト教の社会 1500 ― 1700年
22 東アジア 1500 ― 1700年
23 ヨーロッパのアンシャン・レジーム 1648 ― 1789年
24 南北アメリカとロシア 1648 ― 1789年
25 ヨーロッパ旧体制へのアジアの反応 1700 ― 1850年
第IV部 地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり
26 産業革命および民主革命による西欧文明の変貌 1789 ―1914年
27 産業主義と民主主義に対するアジアの反応 1850 ― 1945年
28 アフリカとオセアニア 1850 ― 1945年
29 西欧世界 1914 ― 1945年
30 一九四五年以後の世界規模の抗争とコスモポリタニズム
訳者あとがき
参考文献
索 引
★著者、ウィリアム・H・マクニール(William Hardy McNeill)は1917年、カナダ、バンクーバー生まれ。シカゴ大学で学士・修士号、コーネル大学で博士号を取得して後、シカゴ大学における歴史学の教育にほぼ生涯を捧げた。同大学名誉教授。主たる研究テーマは『西洋の台頭(The Rise of the West)』であり、さまざまな旧世界の文明の互いの影響、とりわけ1500年代以降に西洋文明が他の文明にもたらした劇的な影響という観点から世界史を探索した。歴史理論に大きな影響をもたらし、オズワルド・シュペングラーの観点とは対照的に、文化の融合を強調した。かれは、局所的な時代・地域に専門化していくという当時の学会の傾向に反発し、『ヴェネツィア―欧州の要所』、『第二次世界大戦以降のギリシアの変質』などの幅広い主題を扱い、そのよう研究を経てトインビー以来の現代歴史家の一人となった。『西洋の台頭』や『人間の状況―環境と歴史の視点』で、歴史研究は現実的な知恵をもたらすという期待を表明しながらも、人間の経験のあいまいさを知らしめ、また『世界史』の編集長としても仕事をした。2016年死去(享年98)。
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