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明治初期に刊行された教育思想書『修身論』（上下二冊）。
文明開化期の道徳・教育理念をまとめた、明治初年の修身教育書の貴重な原本。
大阪・心斎橋の書肆「國山喜三右衛門」発行による木版和装本で、
近代教育史上の黎明を物語る資料的価値を持つ。

表紙は黄表紙仕立てに題簽手書き。袋綴じ二冊完。朱印あり。
序文には「皇球儀」「四方翻西」など、当時の理化教育・道徳普及を説く記述が見られる。

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◆ 書誌データ

・書名：修身論（上・下巻二冊）
・著者：不詳（教育・儒学系著述）
・発行年：明治7年（1874年）
・版式：木版刷
・体裁：和装本
・巻数：全二冊（完）
・印記：朱印あり（旧蔵印）
・装幀：黄表紙・題簽墨書体
・販売所：國山喜三右衛門 書籍賣拂所

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◆ 内容概要

・明治初期の修身・道徳教育書として刊行
・忠孝仁義・敬愛・節度・勤倹などの徳目を解説
・学校教育導入期の「修身」概念を体系化した先駆的資料
・儒教道徳と西洋教育思想の折衷的構成が見られる
・序文には教育普及を志す熱意が表明され、国家的道徳形成の初期理念を記録

ふ

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◆ 状態

・全体に経年ヤケ、表紙スレ、軽度のシミあり
・本文保存良好、虫損ほぼなし
・朱印（旧蔵印）あり
・題簽墨書明瞭、綴糸しっかり残存
・上下巻揃（完本）

ゆうパケットポストを想定しております。

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◆ コメント

明治初期の教育思想を伝える実物資料。
後年の近代修身教育体系の基礎をなす貴重な史料であり、
思想史・教育史・儒学史いずれの研究対象としても価値が高い。
当時の教育現場で実際に用いられた教材・啓蒙書の形を保っており、
文化財的観点からも保存推奨の品。