加藤周一
(1919~2008)東京府生れの評論家、小説家、医師。幼少期から古典、漢文に親しみ、
第一高等学校では英語、ドイツ語を、東京帝国大学医学部ではフランス語、ラテン語を学んだ。
大学在学中の1942年、中村真一郎、福永武彦らと「マチネ・ポエティク」を結成。
終戦直後、原爆調査団の一員として広島に赴き、原爆の被害を実際に見聞するも、
1958年、医業を廃し、評論家として独立。1980年、『日本文学史序説』で大佛次郎賞を受賞。
1984年、平凡社版の『大百科事典』、1988年、同社の『世界大百科事典』の編集長を務める。
1993年には朝日賞を、2000年にはフランス政府からレジオンドヌール勲章を授与された。
2008年夏、カトリックの洗礼を受け、その年12月、多臓器不全のため死去。89歳。
書名:加藤周一著作集(1978年:平凡社版):全15巻別巻1: / 第4巻 ◇ 日本文学史序説 上
著者:加藤周一
編集:加藤周一
装幀:池田満寿夫
発行所:平凡社
発行日:1979年6月20日 初版第1刷発行
定価:1,800円
所収: 日本文学史序説 上 ◇
日本文学の特徴について ;
文学の特徴 / 歴史的発展の型 / 言語とその表記 / 社会的背景 / 世界観的背景 / 特徴相互の関連について /
第一章 『万葉集』の時代 ;
『十七条憲法』から『懐風藻』まで /『古事記』および『日本書紀』/ 民話と民謡 /『万葉集』について /
第二章 最初の転換期 ;
大陸文化の「日本化」について /『十住心論』および『日本霊異記』/ 知識人の文学 /『古今集』に美学 /
第三章 『源氏物語』と『今昔物語』の時代 ;
最初の鎖国時代 / 文学の制度化 / 小説的世界の成立 / 女の日記について /『源氏物語』/
『源氏物語』以後 /『今昔物語』の世界 /
第四章 再び転換期 ;
二重政府と文化 / 仏教の「宗教改革」/ 禅について / 貴族の反応 /『平家物語』と『沙石集』/
第五章 能と狂言の時代 ;
封建制の時代 / 禅宗の世俗化 / 仲間外れの文学 / 藝術家の独立 / 能と狂言 /
第六章 第三の転換期 ;
西洋への接触 / 初期の徳川政権と知識人 / 本阿弥光悦とその周辺 / 大衆の涙と笑い /
〇 あとがき(加藤周一)/ 初出一覧(加藤周一著作集編集部)/
参考:帯なし。箱、ジャケ、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ等あり。四六判。P443。590g。≪古本購入≫
レターパックプラス(追跡あり・手渡)600円。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。