送料込!美品!国内正規DVD「暗殺の森」ベルナルド・ベルトルッチ (監督, 脚本),!

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送料込!国内正規DVD暗殺の森」ベルナルド・ベルトルッチ (監督, 脚本),です。視聴確認済み。R盤ですが個人的には、状態は良い方だと思います。発送は補償のないクリックポスト、でよろしければ送料込です。あくまで個人保管の中古ですので、あまりに神経質な方は入札をお控え下さい。ノークレーム、ノーリターンでお願いします。

内容紹介。ヴィトリオ・ストラーロ監修の修復・完全版を収録!

政治と性の危険な魅惑が、至高の映画体験へと昇華される———
弱冠29歳のベルナルド・ベルトルッチが、その名を一躍世界に知らしめた傑作。

1930年代後半のローマ。機能不全に陥った中流家庭で育ち、少年期に異常な出来事を体験した青年マルチェロは、「正常」な人生を送ること、すなわちファシズムへの同化を希求するようになっていた。彼は秘密警察の一員として、現在パリで亡命生活を送っているクアドリ教授の動向を探る役割を自ら、買って出る。クアドリはマルチェロの大学時代の恩師で、反ファシズム運動の精神的支柱の一人でもあった。マルチェロは結婚したばかりの娘ジュリアを伴い、パリへと赴くが……。「暗殺の森」
耽美な映像とリンクする象徴的で美しい邦題ですね。。
イタリアのファシズムの台頭と衰退という時代を舞台に、オポチュニズム(日和見主義)や消極性が「国家の幻想」を国民に背負わせていく、という政治的なメッセージを感じる作品。

印象的だったのが、主人公マルチェロと友人イタロの会話。
「正常な人間とは、人混みの海岸やサッカーの試合が好きで、軍事集会が好きで、自分と同じ人間が好きで、自分と違う人間を警戒する。正常な人間とは、真の兄弟、真の愛国者。真のファシスト。」
時に反ファシストや気に入らない相手を同性愛者などと罵倒しつつ、自分たちの信頼関係を称賛する会話。にも関わらずファシズムに向かう「普通の人々」「正常な人々」への痛烈な皮肉。現代のSNSで飛び交う他者を排斥する罵詈雑言の数々と重なってしまいますね。

そしてやはり映像の美しさ。
ベルトルッチ作品らしい映像に目を奪われます。
柔らかい色調ながらも間接光での陰影を生かした映像にはいつもながら惹かれます。一つ一つのシーンを切り取りたくなるようなデザインされた画面構成をみせるカメラワークもまた素晴らしいと感じました。
禁忌に触れるような性的な描写もまた良くも悪くもベルトルッチらしいと思いますが、今作品においては度を越したイメージはありません。むしろ性暴力への嫌悪を浮き彫りにしています。
また、時間軸の異なる回想シーンを繋いだり、また時折滑稽に見える演出などを含め、ヌーヴェルヴァーグからの影響も個人的には感じられました。

とにかく映画として隙がなく練り上げられていて、全編通して示唆的な映像が随所に散りばめられております。
冒頭から鷲(ナチス想起)とカエサル(ローマの独裁官)と思しき頭像が運ばれているシーンなどなど、正直なところ全ての意図を理解できたわけではありませんが、細部まで目を離せない一本でした。

そして、原題「体制順応者」へと帰結する痛烈なラストへ。
暗闇の中で浮かび上がるマルチェロの顔。かつての同志を罵ったその口で彼が暗闇で何を行ったのか。。。

今見ても色褪せない映像・構成・メッセージ。
ベルトルッチの代表作という高い評価も納得の作品でした。
脚本も単独で手がけたベルトルッチは、アルベルト・モラヴィアが1951年に発表した原作小説の叙述スタイルを大胆に改変し、現在と過去を往還しながら主人公マルチェロが抱える精神的葛藤の根源へと徐々に迫ってゆく。
ローマとパリ、ファシズムと人民戦線、順応主義者と非順応主義者……さまざまな対象的性質の相克を、“光"と“影"と“色彩"の闘争と融和によって表現したヴィットリオ・ストラーロの驚異的な撮影。性と政治に翻弄される人間の不確かさと儚さに、鮮やかにかたちを与えたベルトルッチの演出。脆弱さと邪悪さを同時に表現するジャン=ルイ・トランティニャンの繊細な演技。正反対の女性像を体現したステファニア・サンドレッリとドミニク・サンダの蠱惑的存在。そして、憂いと優しさに満ちたジョルジュ・ドルリューの音楽。
映画ならではの陶酔と恍惚を観客に約束する、力強く美しい瞬間に満ち満ちた至高の傑作。
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