
#胎教 #産婆 #戦時期教育 #昭和史 #助産婦 #母子衛生 #AILE_ARCHIVE
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概要
昭和17年(1942)に東京・江戸川区発心寺隣の大雲会より発行された母性教育書。
著者・原田耕岳は当時の助産婦会・母性保護運動に関わり、
戦時期の「国民優生」「母性の使命」思想のもとに胎教を体系的にまとめた人物。
本書は月刊誌『勝友』連載をまとめた単行本版で、胎教の実践法・精神論・国策的背景を解説。
序文では「お子様の誕生は一家庭の喜びであると同時に国家社の要約」とされ、
昭和初期の女性教育・母性思想の実相を伝える貴重資料。
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書誌データ
・書名:胎教読本
・著者:原田耕岳
・発行所:大雲会(東京市江戸川区一色町)
・印刷所:福田農夫(東京市江戸川区一色町九四四)
・発行日:昭和17年(1942)7月18日 発行
・体裁:B6判/約100頁前後/紙装丁
・備考:序文「はしがき」中に昭和十七年四月十八日の日付あり
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内容概要
・胎児の発育と母親の心身環境の関係を科学的・倫理的に整理
・「母性修養」「家庭訓育」など当時の国策母性論と連動
・月刊誌『勝友』誌上連載をまとめ、全国の助産婦会向けに配布
・「国民優生法」期の胎教思想史を知る上で一次史料的価値が高い
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状態
・表紙:経年のヤケ・角小折れ・右上部に茶シミあり
・本文:おおむね良好、書き込み・欠損なし
・綴じ:緩みなし
・奥付明瞭、発行情報完備
・保存環境良好。全体に経年相応~良好
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配送
・配送方法:ゆうパケットポストを想定しております。
・返品:誤記・発送事故のみ対応(ノークレーム・ノーリターン)
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コメント
戦時期日本の母性保護運動・胎教思想を知る上で必携の一冊。
特に昭和十年代における女性教育史・社会政策史研究に重要な資料的価値を有します。
戦時出版物としても希少。研究者・資料館・ジェンダー史関係者に推奨。