イタリア・マントヴァの巨匠、マリオ・ガッダ本人が製作したストラディヴァリウス・ヘリア象嵌モデルの真作となります。私はイタリアのマリオ・ガッダ工房と直接取引し、御存命のマリオ・ガッダ婦人から日本におけるコレクターとして認められています(お手紙あり)。当方は、1980年代より、マリオ・ガッダ作品をこよなく愛する個人コレクターで、バイオリン販売専門店ではございません。
スカランペッラやガエタノ、オルナーティ、ポッジ、アウグスト・ポラストリ、ファニョーラ等数多くの作品を世に出してきましたが、究極ともいえるのがこのストラディヴァリウス・ヘリア象嵌モデルとなります。全体の形状はストラディヴァリそのもの、この作品は2枚板の裏板となっております。マリオ・ガッダストラディヴァリ象嵌モデルを5作品これまで所有してきましたが、最後まで保管している2作品のうちの1つです。
この作品の製作精度が高いのはもちろん、芸術作品としておそらく後世に間違いなく語り継がれる銘品だと思います。板厚は1970年代の作品と同様、材質、厚さはほどほどですが、高音から低音までバランスよく美しい音色です。鳴りにおいても抜群で、ストラディヴァリならではのダイナミックで深みがあり、大きなホールでも透き通った音色が特徴です。遠鳴りも強く、音の密度も高いです。
製作者:マリオ・ガッダ
製作地:イタリア マントヴァ
製作年:1976
ラベル:MARIO GADDA DI MANTOVA
FIGIO ED ALLIEVO DI GAETANO
FECE IN MANTOVA MODELLO ANTONIO STRADIVARI“HELIER”
サイズ(製作証明書)
BL: 358mm
UB: 170mm
CB: 112mm
LB: 211mm
<マリオ・ガッダについて>
マリオ・ガッダ(1931-2008)は父である20世紀を代表するバイオリンメーカーの1人、ガエタノ・ガッダ(1900-1956)に師事し、最後の正統なマントヴァスクールの後継者として活躍。父、ガエタノはモダンイタリーの巨匠ステファノ・スカランペッラに師事し、スカランペッラの材料を受け継ぐが、父の死後その材料をマリオもふんだんに使用していたとされている。
マリオ・ガッダの作品は現在市場で350万~450万円で取引されております。このストラディヴァリHELIER象嵌モデルは市場にほぼ出回らず、市場に出たとしても600万円オーバーになると思われます。オークションハウスに出品される前にコレクター間で取引きされるほど貴重なものとなっております。
目立つ傷などはなく極上のコンディションです。証明書の写真通り、フィッティング類も全てオリジナルです。ラベル、焼き印等は1970年代のマリオ・ガッダ作品に準じております。バイオリン工房にて新品の弦交換、点検、調整、クリーニングも行っておりますのですぐにご使用頂ける状態です。
もちろん、製作証明書付きの真作となります。フィッティング、購入後のメンテナンスなどがご用命でしたら、当方が普段お願いしているバイオリン工房(郵送でも受け付けています)を紹介させていただきます。
持病悪化もあり、バイオリン専門店での販売価格よりも大幅にお安く提供させていただきます。オークションの入札が低調の場合は誠に申し訳ありませんが取り消しさせていただく場合がございます。ご了承ください。
■オークション落札後、24時間以内の連絡、3日以内の振り込みなき場合、落札者都合によるキャンセル扱いにさせていただきます。
■作品の差し替えを防ぐ都合上、ノーキャンセル、ノークレーム、ノーリターンにてお願い致します。
■発送はケースに入れ厳重に梱包し発送致します。もちろん、実名配送です。
■オークションが低調の場合は取り消しさせていただきます。ご了承ください。