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【詳細】
初版帯付 仁賀克雄 地獄の火殺人事件 講談社刊

1995年4月24日初版 講談社発行 帯付 売上票 愛読者カード完備

世間を恐怖に陥れた切り裂きジャック事件の翌年のロンドン。名門男爵邸で新しい連続殺人事件が起きた。ダシュウッド家は昔地獄の火クラブという秘密団体を結成、悪魔崇拝から生体解剖までありとあらゆる悪行をしたという…。

島田莊司
日本のミステリー史を、かなりの部分造ってきたような仁賀さんの足跡だが、創作はなんと本作が処女作である。（略）得意のグラウンドを得たスポーツマンのように仁賀さんの帯はえわたり、前世紀末の英国にしか存在しない、特有のゴシックロマン風の本格推理が重々しく展開する。これは、端きな様式を持つ古典建築を、昔に裾を飾られた庭園の大岩に股をかけて、関隅までを終日眺めているような楽しさがある。（巻末解説より）

仁賀克雄（じんか・かつお）
ミステリを主とし、SF・恐怖小説・犯罪ノンフィクションの評論・翻訳・小説家として活躍。エジプト石油開発非常勤顧問。昭和11年、横浜市生まれ。早稲田大学商学部卒。在学中の昭和32年に「ワセダ・ミステリ・クラブ」を創立、これが縁で、海外ミステリの紹介・翻訳等に手を染め、今日に至る。
主著に「ロンドンの恐怖！切り裂きジャックとその時代」「海外ミステリ・ガイド」、訳書にバリンジャー『消された時間」、コリン・ウィルスン『切り裂きジャック』等。

【状態】
経年劣化により焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。