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『貧民の帝都』（文春新書 655）は、塩見鮮一郎氏による著作で、明治維新後の東京における貧民問題とその対策を詳しく探求した作品です。本書は、2008年9月19日に文藝春秋から刊行されました。

書籍の詳細情報:
タイトル: 貧民の帝都
著者: 塩見 鮮一郎
出版社: 文藝春秋
シリーズ: 文春新書 655
発行日: 2008年9月19日
ISBN: 978-4-16-660655-9
ページ数: 256ページ

内容紹介:

明治維新の表の顔が文明開化や富国強兵であった一方、その裏では混乱と貧困が広がっていました。新たに首都となった東京には、多くの窮民や貧民が流入し、政府はその対策に苦慮していました。本書では、維新直後の無政府状態となった江戸市中が「こじきの都」と化した状況や、旧幕時代からの賎民組織が窮民救済に組み込まれた経緯など、知られざる近代の裏面史を描いています。

目次:
1.維新直後の東京と貧民問題
2.旧幕時代の賎民組織とその役割
3.新政府の窮民救済策
4.渋沢栄一と貧民救済活動
5.帝都のスラム化とその対策
6.近代日本の福祉政策の始まり

本書は、明治維新期の東京における貧困問題とその対策を通じて、近代日本の福祉政策の黎明期を知ることができる貴重な資料となっています。歴史や社会福祉に関心のある読者にとって、興味深い一冊です。

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