紙ジャケットは日本の御家芸という出来となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは貴重なオリジナル期名手三名。
Geddy Lee(Vo、B)、Alex Lifeson(G、B-vo)、 John Rutsey(Ds、B-vo)となります。
プロデュースはバンド自身。但し、メジャー再発に当たってTerry Brownが部分リミックスを行っております。
１９７３年３～１１月１５日カナダ・トロント”Eastern Sun Sound Studios”、”Toronto Sound Studios”での制作。
但し、安普請自主制作の為前者で(使用料の安い)夜間での制作。されど音質に不満で後者に移行、制作継続そして完成となります。
カナダ・オンタリオ州トロント、ウィローデールにて結成。
Alex Lifeson/John Rutsey等のトリオにメンバー交代でGeddy Leeが加入した事でラインナップが固定。
ライヴは評判を呼び、自主制作でシングルをリリースするも鳴かず飛ばず。されど自主レーベルを設立し安普請にてデビュー作を本格制作。
リリース後は地元ラジオ局で評判を呼ぶ事となり、メジャーレーベルが獲得に乗り出す事となります。
されど創作の自由の為に自主レーベルを盾に配給契約を結び、再リリースに当たって(後に長い付き合いとなる)Terry Brown(後にDream Theater、Fates Warning等手掛ける)がリミックス。
表舞台に登場と相成ります。
さて今作。
古典派ハード/プログレッシヴ・ロック期(プログレッシヴ・ロック色はまだ弱いものではございますが.........)の貴重な作品。
また、貴重なオリジナル期と相成ります。
この時代の基礎は既に1st”Rush”にてLee/Lifesonにて築かれている事がミソでございます。
かのLed Zeppelin的な音楽性を有しておりハードではあるものの、非常にストレートでシンプル。
またメジャー感やポピュラー/メロディアス感が備わったもので案外泥臭さがないもの(名手Alex Lifesonの音楽個性によるものの感)。
(そもそもが自主制作ではあるものの)かなりの完成度を誇る事がミソ。
オリジナル・リリース後に地元ラジオ局で評判を呼ぶ、そしてメジャー・レーベルが獲得に動いた事が窺える出来でございます。
正直歌詞面には稚靴な面がございますが、後の(後にドラムの哲学者と化す)故Neil Peart加入で音楽性や演奏面の向上・変化に従い後に失われていったものが多くあり、非常に興味深いものとなっております。
後の故Neil Peartとはスタイルが異なりますが、John Rutseyも手数系名手であった事が興味深いもの。
但し、(時代もあり両者共にジャズ系の影響を強く受けているものの)John Rutseyはよりロック的な演奏スタイルがミソ。
この”Rush”というバンドの音楽性はそもそもが三者の音楽個性の融合で成り立つ事が分かるものでございます。
ライヴは好評を呼び、地元トロントでのZZTOPの前座を務め大反響を得る等々の評価を得るものの、John Rutseyが健康問題で離脱。
その後オーディション選考で名手故Neil Peartを獲得。
不動の全盛期名手トリオが完成し、運命の歯車が廻り始める事と相成ります............
この機会に是非。
注：発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。
;)
