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木村荘八 肉筆書簡 木村荘十宛 昭26.1.13 油彩画『南縁』について 三番叟でカセイであとは南縁へぶっつわって《真作》


　　真作保証　万が一真作でない場合は返品を受け付けます（落札価格+送料のご返金）

　　木村荘八(1893-1958)の肉筆　用箋8枚の表裏にNo.1-16まで　封筒はありません

　　異母弟の作家 木村荘十(1897-1967　牛鍋チェーン店「いろは」経営者木村荘平の妾腹の十男)宛

　　墨や硯のこと　春陽会の画家、小柳秀太郎、中谷泰のこと　

　　そしてNo.8以降は自分の「南縁」シリーズの絵について、詳しく述べています　

　　※「南縁」は著者が執筆をする、日の当たりの良い仕事場のことで「南縁随筆」(1951)という著作もある　戦後、自宅周辺の風景を題材としたものに「窓外風景」「南縁風景」シリーズの絵がある

　　「僕？五十八歳ざっと十年前からカンずる處あって、といふんだろうなア、仕事にその『純油絵』の『南縁』とわれも云ひヒトもいふものをはじめたわけだが

　　そこへバタバタとオキミに死なれトシ子に死なれて あの時南縁がないと一寸どうして良いか方途？がなかったらう」

　　「南縁ならやってゐられる　ヒトが死んだってやってゐられる　いわゆる心平かだ」

　　「南縁ものはカネでは売れないのだ」

　　「...三番叟があるのでつまり裏口営業だな　要るだけチョコチョコと三番叟をかくのだヨ　こんなことはヒトに云ってはだめだよ　これは一点二日あれば必ずかける

　　(アタマではなくウデだ...)こいつは売れれば15000になるんだからね　それで月の要るだけなるべく早いとこカセイでおいて欲ばらずに、そしてあとは南縁へぶっつわって

　　いつ迄かいたら出来るのかわからぬ夏庭、春庭、冬庭...をかくといふわけさ」

　　「南縁と云へば書棚のガラスのピサロの後庭はあれぞ大した南縁ものである　あれは十号だ　あれ一枚かれけば全く人間本望だ　四年前に見てぞっとしたものだ」など

　　その他につきましては写真を見てください（文庫本は大きさ比較のためです）

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