NECがオーディオ事業最後のプリメインアンプとして1989年末に発売したA-10X、当時の定価は175,000円
当時としては画期的なアイデアが盛り込まれつつシンプルイズベストを追求したアンプだと思います。
特徴
1)ツインモノコンストラクション<、L/Rチャンネルはトランスやフィルターコンデンサー、電圧増幅段の基板に至るまで完全に独立させた左右対称構成。
2)電源部にはA-10シリーズ伝統のリザーブ電源を採用、安定した電流供給能力と強力なダイナミックレンジを確保。
3)平滑コンデンサーには大容量かつローインピーダンス・ハイスピードのカスタムコンデンサーを採用しており、コンベンショナル電源15,000μFx4、リザーブ電源15,000μFx4のトータル120,000μF構成。
4)スピーカー出力の保護回路には新開発のバイアスショート型保護回路を採用。これによりプロテクションリレー方式でスピーカー出力に直列にリレーが入る事による出力インピーダンスの上昇や歪の付加などで音楽信号に与える悪影響を排除。
5)入力セレクターとして密閉型金メッキツイン・クロスバー接点リレーをリアパネルの入力端子近くに設置。
6)端子には金メッキを施した高級削り出し高剛性RCAピンジャックを採用、接点を強固にすると同時に入力ブロック全体を非磁性体化。
などなど、豪華筐体も含め販売コスト以上にお金をかけていると思います。
特に4)5)は、いわゆるクレームの温床である切替スイッチ・リレー接点劣化接触不良による信号経路の高信頼性化につながっていると思います。
入力切替用のリレーは何個か分解調査しても接触抵抗の増加も見られず接触信頼性は高いと思います。
搭載リレーは精密電子回路用密閉型ツインクロスバー金メッキリレーです、オーディオアンプのメーカーでは一般リレー単接点の搭載がほとんどです。
唯一、本機種はボリュームの経年劣化でガリが多く発生するものが見受けられる様です。
また、時代を反映し本機種はPHONO回路は搭載しておりませんのでご注意下さい。
【状態】
・小傷、すれ、など僅かにありますがダメージのあるものはないと思います。概ね綺麗ではと思います、外観は主観ですのでご了承下さい。
・内部は使用感少なくきれいな個体です。
・全ての入出力などの確認部分は正常動作品です。
(測定器チェックではなくあくまでも聴感上です)
・禁煙環境品です。
《メンテナンス実施内容》
・入力RCAターミナルクリーニング。
・保護リレー分解クリーニング→写真10枚目、B接点側接触抵抗、ほぼゼロΩにしています。
・ボリューム分解クリーニング
・ゼロバランス電圧確認
・アイドリング電流確認
・半田付けチェック、特に修正ポイントはありません
【付属品】
・特にありません
【発送】
・元箱はありません、代替段ボールにて発送致します、内部クッションなど充分に配慮、厳重・綺麗梱包に留意致します。
・重量がありますので佐川飛脚便かヤマト便の着払いで発送予定です。
【その他】
・評価の低い方、マイナスの多い方、新規の方はいたずら入札防止の為、削除させて頂く場合があります。ご理解の程お願い致します。
新規の方は質問欄より入札意思を伝達頂ければ幸甚です。
・落札から入金まで休日を除き三日以内でお願い致します。
・決済確定通知が来ましたら迅速に発送させて頂きます。
【仕様・特長】
こちら(オーディオの足跡様HP)が参考になります
https://audio-heritage.jp/NEC/amp/a-10x.html
外形寸法 | 幅430x高さ177x奥行き480mm |
重量 | 31kg |