2024年10月号
HEADLINE
金融庁のダブルスタンダードに「地銀ブチ切れ」
地銀関係者が集まる中、当局批判が公然と上がり、賛同の声が溢れた。一体、何があったのか。
エヌビディア「GPUビジネス」/「独走」はいつまで続くか
AMDやインテル、アップルなどは新世代の半導体開発で反転攻勢に入った。節電と冷却を制した者がAIビジネスの覇者となる。
スクープ! パチンコガイア/最終スポンサーにJトラスト・藤澤の「裏部隊」
ガイア再建は、藤澤信義社長の個人的なサイドビジネスとして進められていく公算。
前号の「特ダネ」再掲/見るも無惨な「船井電機」/どすぐろい勢力の餌食
外部から一挙に5人が取締役入り。しかも、貸し金業関係者など電機業界とは無縁の人物ばかり。
カーライル/「ケンタッキー買収」火傷にご用心
尻込みする同業他社。中国マックでの成功体験を、フライドチキンでも再現できるか。
大のマスコミ嫌い/トヨタの物まね「大崎スバル」
「解禁は1カ月以上先」の頓珍漢エンバーゴ。トヨタ譲りの上から目線広報は時代遅れ。
宅配業界混乱「ヤマト運輸」の逆張り値下げ
2024年問題に直面する中、まさかのダンピング攻撃に同業者からは恨み節。しかし業界の盟主も尻に火が付いている。
スクープ! 鹿児島老舗百貨店「山形屋」/再建計画から3メガバンク撤退
山形屋と鹿銀は口うるさいメガ3行が抜けてホッとしているかもしれないが、一層ガバナンスが利かなくなる恐れ。
ガバナンス不毛地帯/おぞましき「川崎重工」
潜水艦修理を巡る裏金作りが発覚したかと思えば、エンジンの燃費データを改竄。「事業部あって本社なし」が不正の温床。
ドン・キホーテ世襲/究極の節税と23歳の跡継ぎ
年齢差がじつに50歳を超える世襲はかなりの荒業。「家業」は無事に世襲されるのか。
「赤旗」の後追い/「新聞協会賞」なるマスターベーション
朝日が自民派閥裏金の特報で受賞したが、1年前に赤旗日曜版が調査報道で書いた特ダネ。
懲りない千葉銀行/「保有株ウォッシュ」の悪事
開示制度の不備を突かれた金融庁は怒り心頭。札付きの千葉銀行が無傷でいられる筈がない。
いかがわしい!「疾患啓発キャンペーン」/なかやま検脈!
日本心臓財団が心房細動早期発見を促す「自己検脈」を推奨。イメージキャラは「なかやまきんに君」。おためごかしの広告だ。
テルモの二の舞いか?/「クオリプス」の危うい内情
「親子丼とカツ丼は違う」。最高技術責任者の澤芳樹教授は「第2の森下竜一になるのではないか」ともっぱら。
M資金まがい/「堀江APB」乗っ取りの手口
「グリーンイノベーション基金事業」にも選ばれた全樹脂電池の次世代ベンチャーが消滅の危機。
BUSINESS
忍び寄る「リマニュファクチャリング」リスク
既存製品の部品を再利用して新品を作る「リマニ」が普及。日本も「自分事」と促えないと一大事に。
米国は「利下げ」でも植田日銀は「利上げ」
世界経済に漂う暗雲。日銀だけが野中の一本杉のように追加利上げに向かおうとしている。
北海道エアポート社長が逆ギレ/「第二のJR北海道」か?
民営化スタート4年余りで債務超過。責任を問われて「悪者で結構」と開き直る愚かさ。
崖っぷち「インテル」/過信と誤算の二重奏
株価が1日26%も下落するなど評価は散々。挽回策を打つCEOは持ちこたえられるか。
「ドロ沼」楽天 vs 総務省/「ふるさと納税」ポイント禁止
ふるさとチョイスやふるなびは了承したのに、楽天は反対署名を募り総務省と激突!
連載 「経済断影」/「バラマキ合戦」ではない政策論争を!/井伊重之・経済ジャーナリスト
黄昏の科学立国/日本に一筋の光/「頭脳インバウンド」
激減から微増に転じた博士課程入学者。「頭脳のインバウンド」が、日本再生の切り札。
「革新原子炉」/IAEAが容易ならざる宿題列挙
核燃料の供給、再処理、廃棄物の処分、核物質防護のため「新体制構築」が必要。
新連載「Hawkeye」/日本に「二つの追い風」/デジタル・リアルの勝ち筋/矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト
POLITICS
コメ不足で露呈/「農協迎合」農政のデタラメ
農協組織や自民党農林族にべったり、消費者のことなど何も考えていない。
嫉妬の海/狙い撃ち「若き首相候補」の命運
「進次郎・小林鷹時代」は来るのか。上の世代の攻撃対象になり、嫉妬の海に沈んでいくのか。
即刻廃止!/格差助長の「ふるさと納税」
上位20団体が寄付額の2割を集め、304団体が赤字。「高所得者」と「サイト業者」がぼろ儲け。
小泉-菅政権誕生へ/「ミニ派閥」割拠の幕開け
無派閥の議員を束ねるノウハウは菅義偉しか持っていない。総裁選の真の勝者は菅だと言っても過言ではない。
DEEP
スクープ! 悠仁さま/東大以外に筑波大生物学類「口述入試」の奥の手
筑波大学や海外留学も選択肢。大切なことは、将来の天皇としてさまざまな素養や資質を磨くことであろう。
地球環境に優しくない!/「木質バイオマス」発電
石炭火力発電を延命させるはずが火災多発で逆に運転を止めるという皮肉な事態に。
LIFE
連載/病める世相の心療内科/自我の機能を鈍らせるネット社会/遠山高史・精神科医
本誌表紙絵 /日本画家「澁澤星」が新境地/金箔眩い「睡蓮の水面」描く!
連載/『吾輩は川鵜である』/人は菜食? 鵜は魚食/松田裕之・日本生態学会元会長
連載/エネルギー満ち溢れる前線のアート空間/古川英治(キーウ在住)
読者の声 and others
読者の声
連載コラム:「某月風紋」