オスピス・ド・ボーヌ 1981年 ポマール キュヴェ=スィド・ショードロン【750ml】
【 ポマール最良畑 】
存在自体が貴重な「オスピス・ド・ボーヌ」。「ニコラ・ロラン」とその妻「ギゴーヌ・ド・サラン」によって1443年に設立されたのがその始まりです。
オスピス・ド・ボーヌとは、中世当時の慈善療院。設立当時のフランスをはじめヨーロッパ諸国は、百年戦争の真只中にあり、飢饉やペストと戦っていました。オスピスはもともとこの地方を席巻した飢饉で苦しむ病人やホームレスの世話をするための施し所。1457年に初めてブドウ畑が寄贈され、寄贈ブドウから出来たワインの収益によって運営が成されて来ました。
また近年は、「世界最大のワインオークション会場」として、ブルゴーニュワインの品質を見極める極めて重要な意味を持ち、その開催期間は『栄光の3日間』と呼ばれます。580年の歴史の重みに、ブルゴーニュの神髄を感じます。
コート・ド・ボーヌ地区の中心都市ボーヌから、南に車で10分ほどの距離にある「ポマール」。この辺りのワインは一括りで「ボーヌのワイン」と言われることもありますが、ポマールだけは昔から「ポマール」という村の名で流通していました。1936年にAOC法が制定される前の1924年には既に、「ポマール」としての栽培区域や栽培品種が決められていたほどです。
1960年頃の米国では『ブルゴーニュと言えば=ポマール』と言われました。
粘土と鉄分を豊富に含んだ土壌が、ワインに重厚な骨格とタンニンを与え骨太でフルボディな男性的ワインが生まれます。
キュヴェ・「シロ・ショードロン」とは、ショードロン夫妻から寄進されたオスピス・ド・ボーヌ所有の銘醸畑。
エキス分が高く力のあるワインが産まれるその畑を評論家ヒュー・ジョンソンも『ポマールの最良の畑はエプノー、リュジアン、そしてオスピス・ド・ボーヌの所有する畑』と三ツ星評価を与えています。
また、エルヴァージュ(熟成)は、ボーヌで最も長い歴史を持ち、ブルゴーニュ屈指のドメーヌ「ブシャール・ペール・エ・フィス」。創業は1731年。1820年には、ルイ11世と12世が築いた「シャトー ド ボーヌ」城を購入、地下を熟成庫とし現在も使用しています。ブシャールは、テロワールを忠実に表現したワイン造りを信条としているため、樽香は多すぎず、少なすぎずブシャールスタイルを守るため、コニャックのタランソー社と共同で専用の樽製造会社を所有。この畑に合った完全なオーダーメイドの樽を使用します。
長熟で華開くのに15年以上はかかると言われるポマールですが、既に熟成43年目を迎えた1981年は、そのポテンシャルを見事に発揮します。
クラシックなピノがもつ暖かいフルーツの香りとブラックペッパーのスパイス香が熟成とともにトリュフや土の香りへと変化。チャーミングなベリーの果実香もたいへん心地良い。
希少なオスピスのポマール最良畑は、果実の豊かさとミネラル感が見事に溶け合った飲み頃ヴィンテージ。満ち溢れるエネルギーと幾重にも重なった複雑性が内包。厚みのある余韻が長く続く深遠なる仕上がりです。
他の出品ワイン、同日落札いただけたら同梱にて承ります。
日本ソムリエ協会認定=ソムリエです。
諸事情にて、長い間収集してきたワインを手放します。
ユーロカーヴのワインセラーで保管してます。
汚れや、キズがあるものもありますが、状態は結構よいかと思います。
但し、未開栓のため中身まで確認できないので、味わいの保証はできません。
年代物なので、澱がある物もあります。
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オスピスドボーヌ ポマール キュヴェスザンヌショードロン [1981] 750ml