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<SLM 2022 03-17 73 >
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この作品は世界初の「ヴァーチャルオーディオシステム」を使用してレコーディングされた。初回プレスはジャケットが3-Dカードになっている。1992年12月21日から1993年6月26日、『TEARS AND REASONS』コンサートツアーが行われた。
01無限の中の一度 インパクトの強いサビが魅力のダンス・ナンバー。はじめから傷つくことがわかっていても愛を信じて勇気を持とうという、一種の恋愛応援ソング。1番と2番の間にサビを入れないなど、粋なアレンジが施されている。
02サファイアの9月の夕方 軽快なギター・ロック・チューン。基本は別れの歌だが、9月の風景をバックに前向きな心情が綴られているのが特徴。ロック・サウンドによく合ったシンプルかつ印象的なサビや絶妙な転調をみせる間奏などが聴きどころ。 03瞳はどしゃ降り 恋人と別れた直後に映画館に入るという設定の失恋ソング。映画のストーリーとシンクロさせた絶妙な心理描写が特徴的。温もりのあるブラスや“Bye Bye Love”というコーラス部分などが聴きどころ。
04ミラクル ユーミンらしいキャッチーなメロディが光る、ミディアム・ポップ・チューン。運命の人と出会えた喜びを歯切れの良い言葉で綴る歌詞と“オーケストラ・ヒット”と呼ばれる当時流行したサウンドを多用している点が特徴的。
05Misty China Town 横浜の中華街をモチーフにしたといわれる落ち着いたナンバー。歌詞は一貫して街の風景を描いているが、秀逸なアレンジによってカラフルな仕上がりに。微妙に震える高音域でのヴォーカルやムーディなコーラスなどが聴きどころ。
06私らしく バウンスするリズムと華やかなブラスが心地良い高品位ポップス。人は恋愛を経てより強く、自分らしくなっていくものだと歌うポジティヴな失恋ソング。ユーミンのメロディ・メイカーとしての才能が際立っている。
07冬の終り 学生時代をテーマにしたノスタルジックな1曲。口をきかなくなったかつての友人を思い出すが、そのことで悩んだこと自体も今は懐かしく思えているのが特徴的。ヴォーカルに寄り添うような温もりのあるピアノが心地良く響く。
08So high イントロのフレーズからしてすでにキャッチーなポップ・チューン。天にも舞うような幸福感に満ちた恋を歌ったラブ・ソング。ミュート・トランペットやオルガン・ソロなど、多彩な楽器たちが祝福してくれているかのよう。
09恋の一時間は孤独の千年 ラテン・テイストあふれるダンス・ナンバー。大切なものを捨ててでも、誰かを悲しませてでも恋に生きたいという情熱的な歌。予想に反して1オクターヴ低く歌うサビ・メロディと熱いソプラノ・サックス・ソロが聴きどころ。
10Carry on 完成度の高いバラード・ナンバー。絶対的な愛情をもって、いかなる苦悩も孤独も絶望もすべて分かち合い、一緒に乗り越えていきたいと高らかに歌い上げる。聴く者を引き込む中盤以降のドラマティックな展開は圧巻。