【1990年、鎌倉での出会い】
この竿との出会いは、今から35年程前の1990年頃のことでした。当時、鎌倉にあったブルーダン(?)へ、ハックルを買いに立ち寄った際のことです。
店主(?)の方から「これ、お譲りしてもいいですよ」と店の奥から差し出されたのが、この竿でした。当時の価格で約7万円。決して安い買い物ではありませんでしたが、一度振ってみて、その極端なスローテーパーの心地よさに驚き、その場で即決してしまいました。
店主から**「これがあれば、もうバンブーロッド(竹竿)はいらないかもしれないね」**と言われたのを、今でも鮮明に覚えています。
実は、この竿の名前が**「プラシーボ(PLACEBO)」**だと気づいたのは手にいれてからかなり経ってからのことでした。「
偽薬」という意味でした。
ただ当時の私にはそんな名前はどうでもよく、ただただ、魚を掛けた時の振動がグリップまでダイレクトに伝わってくる……その独特の感覚に、一気に魅了されてしまいました。
「偽薬」にまんまと乗せられてしまったわけです。
【2枚目の「網目」とシリアルナンバー「1」の真実】
この竿の最大の見どころは、2枚目の写真にある**「美しい網目模様」**です。 光の加減によって、カーボン繊維のクロスラップが本当にきれいに浮かび上がります。
この独特の紋様は、当時、米国ダイヤモンドバック社が製造していたブランク特有の表情です。 私自身の推測ではありますが、その構造と質感から、ダイヤモンドバック社のブランクであると確信して長年愛用してきました。 (※ショップ等で正式に確認したデータではありませんので、写真の質感からご判断いただければ幸いです)
そしてそして、ブランクに記されたシリアル**「7923-1」**には、極めて重要な意味が隠されています。
・「79」:7フィート9インチ
・「23」:2番・3番ライン指定
そして「-1」
この意味はなんと、製造番号 1番
つまり末尾の「1」は、このモデル「プラシーボ(PLACEBO)における**「最初の一本」**であることを示しています。
店主が私に店の奥から手渡してくれたのは、まさにこのシリーズの原点となる特別な個体でした。35年程経った今、この数字の重みを改めて噛み締めています。
【25年間の眠りと、現在の状態】
購入から35年程経ちますが、実は**ここ25年ほどは一度も釣りに行けておらず、室内で大切にしまっていたものです。**実戦で振っていたのは最初の10年くらいで、残りの25年は静かに出番を待っていた状態です。
・コンディション: 25年寝かせていたおかげか、コルクの痩せもほとんど感じられず、ブランクの艶も当時のままです。 ガイドのスレッドに割れもなく、すぐにお使いいただけます。
・意匠: リールシートのタイガーメイプル(虎目模様)も、非常に美しいものを選んでいます。
【最後に】
25年も振っていない私が持っているより、今も川へ通っている方に使ってもらう方が竿も幸せだと思い、出品を決めました。
Winston IM6と並んで、私の釣りを支えてくれた、世界に一本しかない「1番」のプラシーボです。 30,000円から始めさせていただきますが、この数字の価値と、網目の魅力を分かってくださる方と、良いご縁があれば嬉しいです。
(2026年 4月 5日 21時 40分 追加)「ブルーダン」は現在横浜にある店舗と同一です。ロゴマークをご確認ください。
以下にURLを添付します。
https://www.bluedun.net/
(2026年 4月 8日 22時 19分 追加)商品説明にはAIを使用しました。
読み返すと気恥ずかしくなりますが、使っていてとても楽しいロッドです。
良かったらどうぞ。