David Bowie(1947年~2016年)の1975年から1990年までのコンサートやTV番組の音源などを10枚のCDに収録したボックスセット「LIVE」。
メインは、1990年のSound+Vision Tourで5枚にわたって網羅されています。
非公式ながら既にリリースされている音源もあるようですが、こうしてまとめて聴けるのは嬉しい。
また、紙ジャケットも好感が持てます。
天国のBowieに思いを馳せながら、一日中聴き通すのも良いと思います。
Discごとに主な収録曲やバンドメンバー、そして、気になる音質を記させて頂きます。
Disc1は、1978年12月12日、東京のNHKホールでのライブ。「'Heroes'」「Ziggy Stardust」など全12曲、約60分。バックは、Adrian Belew、Carlos Alomar、Roger Powellなど7人で、演奏に勢いがあります。音質は中の上という感じ。
Disc2は、1983年7月13日、カナダ・モントリオールでのライブ。「Rebel Rebel」「Let's Dance」「China Girl」など全14曲、約53分。バックは、Carlos Alomar、Earl Slickなど10人で、ブラスも含んだ演奏はタイトで迫力あります。音質は上だと思います。
Disc3はDisc2と同じ日、同じ場所でのライブ。「Space Oddity」「Young Americans」など全14曲、約64分。この日、Bowieは調子が良かったようで、声に艶があり、ステージでの溌剌とした姿が目に浮かぶようです。
Disc4は、1990年5月16日、東京ドームでのライブ。「Changes」「Blue Jean」など全15曲、約63分。バックは、Adrian Belew、Rick Fox、Mike Hodgesなど4人、すなわちSound+Vision Tourのメンバー。ふとKing Crimsonを連想してしまうほどBelewのギターが活躍しています。音質は中でしょうか?
Disc5は、Disc4と同じ日、同じ場所でのライブ。「Fame」「Modern Love」など全10曲、約53分。「Modern Love」で「サヨナラ」と、Bowieが日本語を交えて歌うところが楽しい。
Disc6は、1990年9月20日、ブラジル・リオデジャネイロでのライブ。「Space Oddity」「The Jean Genie」など全16曲、約77分。バックは、Disc4・5と同じ。音質は中だと思います。
Disc7は、1990年9月27日、チリ・サンティアゴでのライブ。「Life on Mars?」「Sound and Vision」など全11曲、約49分。バックは、Disc4・5・6と同じ。音質は、これも中だと思います。
Disc8は、Disc7と同じ日、同じ場所でのライブ。「White Light,White Heat」「Fashion」など全10曲、約47分。「Fashion」でのAdrian Belewのギターは、Robert Frippを彷彿させます。
Disc9は、1975年のThe Cher Showや、1976年のThe Dinah Shore Show、1995年のThe Tonight Showなどに出演した時の音源が全16曲、約64分にわたり収録されています。Iggy Popと共演した「Funtime」「Sister Midnight」が興味深いと思います。音質は、中の下から上まで様々ですが、「Black Tie White Noise」など、かなりカッコいい音源も含まれており、貴重であることは間違いありません。
Disc10は、1977年3月28日、シカゴでのスタジオ音源。「Raw Power」「No Fun」など全12曲、約51分。主役はヴォーカルのIggy Popで、Bowieはキーボード、バッキング・ボーカルとクレジットされています。バックは、Ricky Gardinerなど3人。音質は中の下ですが、ヴォーカル、演奏共に迫力あります。「China Girl」が作者2人のヴァージョンで聴けるのも嬉しい。
音質はどうあれ、もう決してライブ体験できないと思うと、これらのCDで聴けるBowieの歌声が愛おしくなります。
収録曲は、新旧バラバラでかなりマニアックな選曲。重複する曲も結構あって 玉手箱か ガチャ自販機の様。ブッツリ 次へ切り替わるあたりもそう感じさせる。
しかし、意表を突く選曲は結構楽しいです。
録音状態による音質のばらつきはありますが、活き活きとした演奏とボーカルは満足します。