【旧Denime オリゾンティ期 デニムプルオーバーシャツ】
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こちらは、1990年代初頭の旧Denime(ドゥニーム)オリゾンティ期に生産された非常に希少なデニムプルオーバーシャツです。
当時の空気をそのまま閉じ込めたような質感と、林芳亨氏ならではのアメリカン・ワークウェア解釈が息づいた名品です。
■ オリゾンティ期とは
1988年、林芳亨氏によって誕生した〈Denime(ドゥニーム)〉は、日本のレプリカデニム文化を切り拓いた伝説的ブランドのひとつ。
リーバイスやリー、ラングラーといった黄金期アメリカンデニムの魅力を再構築し、「単なる復刻」ではなく**“思想の再現”**を目指した姿勢は、後のレプリカ四天王(フルカウント、ウエアハウス、リアルマッコイズ、ドゥニーム)に受け継がれました。
なかでも1990年代初頭のオリゾンティ期は、生地・縫製・パターンに一切の妥協がなかった時代。
当時の岡山デニム工場の技術と、林氏のヴィンテージ研究の集大成ともいえるクオリティが詰まっています。
このプルオーバーはまさにその時期のもので、ドゥニームの中でも特に数が少ない、知る人ぞ知る傑作です。
■ デザイン考察と“元ネタ”について
このプルオーバーには、いくつかのヴィンテージソース(元ネタ)が複合的に見て取れます。
林芳亨氏は“ヴィンテージの再現”ではなく、“その時代に存在していたかもしれない服”を創造するタイプのデザイナー。
つまりこの一着も、オマージュと想像の融合によって生まれた実験的なプロダクトです。
推測されるリファレンスとしては──
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1930〜40年代の US NAVY デニムプルオーバーシャツ
ミリタリーの作業用スモックに見られるプルオーバー構造、
そして耳使いのような白パイピング処理など、当時のアメリカ海軍ワークウェアを想起させる要素が随所に見られます。
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1920〜30年代のペインタースモック/ヘッドライトやBIG YANKのワークスモック
胸と裾に配置された大きめのパッチポケット、ワークウェア然とした無骨さ。
林氏がドゥニーム初期で重視していた“労働者のリアルクローズ”の文脈を感じさせます。
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1940年代 Lee “CHORE PULLOVER”の影響
Leeアーカイブ特有の大襟・直線的パターン・シンプルな前立て構造など、
林氏が特に敬愛していたLeeのアーカイブへのオマージュも強く漂います。
これらを総合すると、
“ミリタリー × ワーク × カウボーイ”の交点で生まれた、林芳亨流のアメリカン・ワークウェア解釈
と呼ぶにふさわしい一着です。
■ ディテール
・ハーフプラケット(前立て)仕様のプルオーバータイプ
・胸ポケット+両裾ポケットの3ポケットデザイン
・大きめの襟とパイピング処理がクラシックな存在感
・デニムは当時特有のザラ感のある右綾、洗いを重ねるほど深みの出る素材感
ヴィンテージを意識しながらも、どこかモダンな空気を纏う――
まさに“ドゥニーム黄金期の思想”がそのまま形になったプロダクトです。
■ サイズ(平置き実寸)
■ コンディション
30年ほど前のオリジナルながら、目立つ汚れ・破れ・リペア跡などもなく良好なコンディションを保っています。
経年による生地のアタリや風合いも絶妙で、まさに“育った”一着。現行品では決して再現できない質感です。
■ 配送について
ゆうパケットポスト匿名配送・送料無料でお送りします。
リサイクル資材で丁寧に梱包し、迅速に発送いたします。
■ コメント
市場ではGジャン型(1st/2nd)やカバーオールに比べ、このプルオーバー型の旧ドゥニームは極めて希少です。
ヴィンテージ再現の枠を超えた“思想の服”としての完成度を持ち、オリゾンティ期のドゥニームを象徴する一枚といえます。
デニムの歴史を知る方、林芳亨の哲学に共鳴する方、そして90年代日本製レプリカの頂点を味わいたい方へ。
この機会にぜひコレクションへお迎えください。
他にもヴィンテージや現行古着を多数出品しております。
迅速に発送いたしますので、ぜひこの機会にご検討ください。
よろしくお願い致します。
(2025年 10月 24日 12時 55分 追加)KD-5700