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ファン必携。文章とビジュアルでコンパクトにまとめられ、何度でも手に取りやすい、「中原淳一 〈エッセイ画集〉 しあわせの花束」です。平凡社刊／コロナ・ブックス。127ページ。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。

★内容：　少女画で有名な中原淳一は、戦後一世を風靡した雑誌『それいゆ』『ひまわり』で女性の生きる姿勢を優しく説いた。その珠玉の言葉を美しい絵とともに綴った一冊。かれの文章は当時、絵とともに多くの女性の共感を得た。「愛するということ」から暮らしの工夫、おしゃれのヒント、社交やマナーまで収録。（※本書には別途、増補版も出版されていますのでご留意下さい。）

　はじめに
　絵と言葉の美術館
　第１章　暮らしを愉しく、美しく
　第２章　あなたがもっと美しくなるために
　第３章　しあわせはあなたのまわりから
　「ジュニアそれいゆ」から　ジュニアが良い大人となるために
　　Column1　春の仕事
　　Column2　幸福を呼ぶ小さなテクニック
　　Column3　幸福な会話は生活のオアシス ～話をするエチケット
　「雑誌の仕事」
　時代を駆けぬけた中原淳一

★中原淳一は1913年（大正2年）、香川県生まれ。妻は元宝塚の葦原邦子。幼少より絵や造形に才能を示し、18歳のとき趣味で作ったフランス人形が認められ東京で個展を開催。その後、雑誌『少女の友』の挿絵、口絵、表紙絵、付録等を手掛けるようになり、人気画家として一世を風靡する。終戦後は、女性に夢と希望を与え、賢く美しい女性になってほしいとの理想に燃え、自分の雑誌『それいゆ』、『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』を相次いで創刊し、女性誌の基礎を作っただけでなく、画家、ファッションデザイナー、スタイリスト、インテリアデザイナー、人形作家など多彩な才能を発揮。それらすべての分野で現代につながる先駆的な存在となった。淳一は多岐にわたる活動を通じて、若い女性の憧れや装いを提唱し続け、とくに敗戦後のショックに打ちのめされていた当時の少女たちに大きな夢を与えた。淳一の描く少女の顔は、彼の独特な美意識が投影され、西洋人形のように長い睫毛に大きな瞳を持ち、当時の少女雑誌では日本画的な挿絵が主流という中で大いなる異彩を放ち続けた。田辺聖子も淳一の絵の大ファンであった。多大な影響を受けた漫画家の池田理代子は、瞳の魅力について、「目線の特徴は焦点があっていない。微妙にずれていることによって、どこを見ているのかわからないような神秘的な魅力。瞳の下に更に白目が残っていて、これはやはり遠くを見ている目で今みたいなことを考えている。瞳が人間の心を捉えるという法則をよくご存知だったのではないか」と語る。昭和30年代半ば、病に倒れ、長い療養生活の後、1983年死去（享年70）。

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