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英国SME製のスタティックバランス型ショートアームです。
SMEはナイフエッジ構造を採用したこのシリーズで、格段に感度・トーレス能力を向上させました。
当初の開発の目的はortofon SPUをベストに鳴らすためだったと言われています。
その意図が明確なのが、SME Series Ⅰプロトタイプでした。
その後、時代は軽針圧の流れとなり、アメリカのSHUREを鳴らす時代に移行するとともに、アームパイプの材質が質実剛健のステンレスから銅製メッキに変更となるなど高感度化を極めていきます。
それでもSPUに対応すべく印加ウエイトもダブル構造にし、針圧5gに対応できる仕様となっています(出品物もこの構造です)。
そのこだわりは強く、ナイフエッジにもメタルにこだわりました。
後のSeries II improvedのプラスチックと比べると、その差は歴然かもしれません。
Series IIの初期型はメインウエイトが2分割で、調整が非常に楽でしたが、後期型では一体型に設計変更されました。
これには訳があり、このタイプの方がよりメインウエイトを後方まで下げることが可能で、自重の重いカートリッジに対応すべく変更したようです。
それぞれに特徴がありますが、基本その創り出すサウンドイメージは繊細であり、スピーディな立ち上がりが特徴です。
出品物は、この後期型と言われるものです。
コンプライアンスの低いカートリッジであっても、アーム側でその動きを補正する程の性能を備えています。
Series II improvedをご使用の方には、このモデルを使っていただくことをお薦めします。その差を是非感じていただきたい。
なお、へたりの元となるアーム後部接合部のカップリングラバーは、約3年前に純正パーツと交換しています。
また、インサイドフォースキャンセラーのウエイトは、純正品ではありませんが、重量は純正品と同じに調整しており、見た目も違和感はありません。
当方は、ガラード301のプレーヤーシステムに組込み、直前まで使用していました。
定期的にメンテナンスしていましたので、動作に問題ありません。
外観は、経年等でスリ傷、くすみはあるものの、凹みなど致命的なものはなく、当方の主観ですが、状態としては良い方ではないかと思います。
ただし、完璧を求める方や、オリジナルの部品を重要視する方は入札を控えられた方が良いかもしれません。
また、画像や文章でお伝え出来ない瑕疵などがあるかもしれませんが、落札後のキャンセル、返品はお受けできませんので、ご了承のうえ、入札していただきますようお願いいたします。
今回、同様の所有品を整理するため、出品することといたしました。
発送は、緩衝材を入れ、100サイズの段ボール箱に梱包して送ります。
【主な仕様】
型式:スタティックバランス型トーンアーム
実効長:229mm
高さ調整 : 19mm
トラッキング調整 : 13mm
付属品:純正フォノケーブル、アームベース取付けネジ、英文取説、取付ゲージ、
元箱(破れ等の傷みを補修しています)、保証書(期限切れ)