モーツァルト 歌劇 皇帝ティートの慈悲 DVD 未開封 プレガルディエン グラアム ナグレシュタット ブラハト 2005.5~6. カンブルラン パリオペラ座 2枚組 ティトゥスの慈悲
モーツァルトのティートの慈悲です。“魔笛”と並行して作曲された モーツァルト最後期の作品ながら、人気の面では ポピュラー曲は言うに及ばず 初期作の一部にも及ばない、ちょっと気の毒な作品だと言えましょう。“作曲日数が実質18日しかなかった” とか “仕方なく レチタティーヴォはジェスマイヤーに任せた” とか不人気の原因が挙げられていますが、一方では 音楽の充実ぶりは見事で “さすがはモーツァルト”と唸らせる練達の出来であるとの評価も見られ、曲自体の興味深さ 面白さが伝わります。
成り立ちは “神聖ローマ帝国皇帝レオポルト2世のボヘミア王即位の祝典”のために “ボヘミア政府からの依頼”によって書かれた作品とのこと。要するに 過去の大王・名君の遺徳に当代皇帝の姿を重ねて 王室の弥栄を謳いあげる事を目的とした“機会音楽”の典型に他ならなかった訳で、“戴冠式に伴う行事”とあれば 何となく堅苦しく 舞台映えのしない理由にも理解が及びます。“面白さ”“劇的さ”“斬新さ”など端から無用で、ただただ目出たく神妙な時間こそが求められて…あるいは“劇”ですらなかったのかも…。とは言え “王立歌劇場”からの依頼は 作曲家にとって絶対的なステイタスであり、何にも増して晴れがましい舞台だった事も確実で、悪条件の中これだけの音楽を残したモーツァルトはアッパレだと感せずにはいられません。
2005年のパリオペラ座の舞台 プレガルディエンのタイトルロールというのが魅力的です。リート歌手の歌う“オペラ”には 別種の品格が備わり独特の魅力を感じさせます。すべてのオペラ すべての役で同じ成果が期待出来るか…と言うと 役によりけりですが、この高徳の“ティート帝”などは さしずめ随一の“はまり役”だろうと感じます。ベルガンサ・ミントン・トロヤノスなど歴代の名メゾが受け持ってきたセストはスーザン・グラアム。本来がカストラートの役ですので、これらの人選は“分かる”気がしなくもない所で、両役とも 老舗の歌劇場の人選の凄さが感じられます。カンブルランの手堅い指揮も曲にぴったりだと思いますし、ウルゼル＆カール=エルンスト ヘルマン（たしかご夫婦だと…）の舞台もパリオペラ座好みの 洒落た雰囲気らしく見受けます。
レコード録音やライブ録画は 結構早い時期から行われており、本場でも 看過できない重要な作品との認識である事が確認されます。録画としては 同時期にこれとアーノンクール盤やカウフマン盤が出されて目を見張りました。きっと2006年のモーツァルトイヤーに合わせての動きだったのでしょう。 伊 英 独 仏 西 字幕付き。
本編のほかに 解説やインタビューを含む64分のドキュメンタリーが付きます。こう大掛かりだと 単なる付け足しではなく こちらも立派な本編である事がわかります。
未開封です。未開封につき中身は確認しておりません。落札後にご了解があれば検品の上発送いたします。その他は基本的にはNC.NRでお願いします。ただし未開封と言うのもたのしみなもので…。
かんたん決済 支払い方法はかんたん決済のみです。 かんたん決済の期限内（落札後5日以内）に決済可能な方のみご入札ください（領収書はお出ししていません）。
クリックポスト 185円 （ 本 形状により複数冊 CD 1枚物ケース4個 2枚物ケース2個程度 同梱可能）
定形外などの普通便は、発送まで若干の時間が生じる場合があります。補償・追跡もありません。臨機応変に対応はいたしますが、基本的には箱内外を緩衝材でガードして封筒で発送をいたします。
;)
