希少図録本 日動画廊 天空釉彩 中島宏展 展覧会図録 作品集 写真集 個展カタログ 弓野窯 陶芸 人間国宝35点
天藍瓷層塔壺 青瓷釉彩彫文大鉢 青瓷釉彩彫文壺 青瓷釉彩彫文層玉壺 青磁彫文壺 米色瓷壺 青瓷香炉 ほか
会期/2000年6月7日~20日
会場/日動画廊本店
約70ページ
約28.5x23x1.2cm
作品写真図版 フルカラー35点
金箔押し・型押し布張り上製本 ハードカバー
※絶版
※当出品商品は、「図録本」です。やきもの作品ではありません。
大変貴重な、日動画廊初の会場限定・個展カタログ写真集・作品集。
重要無形文化財「青磁」保持者(人間国宝)中島宏展公式図録本。
人間国宝に指定される前の時期、精力的に制作活動に励んでいた時期の、
中島宏のなど多層塔のイメージと青磁の持つ本来の優美な味わいを造形化した、
緊張感に溢れた青瓷・青磁の新作極上品本物真作35点のカラー写真図版収録。
内容はフルカラー写真図版、主催者挨拶、評論、英文評論、作家近影肖像写真、全作品の寸法掲載、略歴。
デジカメ撮影、モニター表示ではなかなか再現できない、
「中島青磁」「中島ブルー」と称される唯一無二の独特の色合いを、ぜひ実際の図録写真で御覧ください。
中島宏は人間国宝・世界的人気作家であり、その価値の割に作品集などの類書もほとんど出版されておらず、
見ごたえのある写真集として、青磁コレクター、茶道具、陶芸、骨董品、陶磁器愛好家必携の大変貴重な図録本。
【中島宏】人間国宝 重要無形文化財「青磁」保持者
1941年、佐賀県武雄市の製陶所に生まれ、中学卒業後は生家の製陶所で窯の基礎を学びました。1965年、佐賀県の県展に出品した作品で受賞し、1969年には自身の窯である弓野窯を開き独立。
研究を重ね作り上げた器形と釉調は、その独創的な作風から「中島青磁」と呼ばれ高い評価を受けています。1977年には日本伝統工芸展奨励賞、2005年には日本陶磁協会賞金賞などを受賞し、2007年に人間国宝に認定されました。
また、佐賀県陶芸協会会長、日本工芸会副理事長などを歴任し、後進の育成にも尽力しました。
江戸時代の佐賀の陶器「古武雄」の収集にも取り組み、各地で自身のコレクションを展示公開し、その評価向上にも貢献。
【主催者挨拶より】
中島宏先生が日動画廊で、初めての展覧会を開いてくださることになりました。
先生は佐賀、武雄市の、焼き物を業とする家に生まれ、弓野に登り窯を築き、30余年来、青磁の研究に取り組んでこられました。青磁は、磁器の中でも、もっとも難しいものとされ、幾多、数知れぬ陶工たちが、その復元や創作に激しい闘志を燃やしてきました。先生は中国、宋時代の官窯による青磁を目標にして勉強を続けてこられました。
そして1981年第1回西日本陶芸大賞、1996年MOA岡田茂吉大賞、藤原啓記念賞を受賞、創造的な、他の追随を許さぬ境地を築かれました。以来、線、凹凸、彫り、掻き落とし、釉薬に工夫を重ね、今日のような作品を作り上げられました。そのご努力に私どもは全く敬服するものであります。今回は、多層塔のイメージと青磁の持つ本来の優美な味わいを造形化した、緊張感に溢れた新作を発表させていただくことになりました。
私どもは、この展覧会を開いてくださいました中島宏先生に厚く感謝いたします。あわせて、この発表を機会に益々の作陶のご発展を祈念してやみません。
2000年6月 日動画廊社長長谷川徳七
【掲載作品】一部紹介 全作品に寸法掲載
天青瓷層塔壺
青流層塔壺
青瓷層塔壺
天藍瓷層塔壺
天藍瓷層塔壺
天藍瓷層塔壺
天藍瓷層塔壺
青瓷釉彩彫文大鉢
青瓷釉彩彫文大鉢
青瓷釉彩彫文壺
青瓷釉彩彫文壺
青瓷釉彩彫文壺
青瓷釉彩線彫文壺
青瓷釉彩線彫文壺
青瓷釉彩線彫文壺
青瓷釉彩彫文層玉壺
青瓷釉彩彫文層玉壺
青瓷釉彩彫文層玉壺
青瓷釉彩彫文層玉壺
青磁釉彩彫文層玉壺
青磁釉彩彫文層玉壺
青磁釉彩彫文壺
青瓷彫文壺
青瓷彫文落壺
青磁彫文壺
青磁彫文壺
青瓷彫文壺
青瓷彫文壺
粉青瓷線彫文壺
粉青瓷線彫文壺
米色瓷彫文壺
米色瓷壺
粉青瓷花生
青瓷香炉
淡青瓷香炉
【中島宏作陶歴】発刊当時の情報です。のち2007年に、人間国宝・重要無形文化財「青磁」の保持者に認定
1941(昭和16年)佐賀県武雄市西川登町弓野に生まれる。
1969(昭和44年)弓野古窯跡に登窯を築き独立する。
1977(昭和52年)日本伝統工芸展にて日本工芸会奨励賞受賞、文化庁買上げ。
1980(昭和55年)『中島宏作陶集』が西日本新聞社より刊行される。
1981(昭和56年)西日本陶芸美術展で陶芸大賞(内閣総理大臣賞)受賞。
1983(昭和58年)日本陶磁協会賞受賞(日本陶磁協会主催)。
1985(昭和60年)中国浙江省龍泉県古窯跡調査、並びに南宋郊壇官窯を踏査。
1990(平成2年)佐賀県重要無形文化財技術保持者に認定される。
1992(平成4年)青磁釉彩磁器壁画〈躍動する自然〉をNHK福岡放送センターロビーに制作。
1993(平成5年)中島宏青瓷展(ポルトガル・リスボン、アズレージョ国立美術館、日本ポルトガル修好450年記念祭)が開催される。
1995(平成7年)英国・大英博物館に〈青瓷大壺〉が納入される。日本の磁器展「中島宏青瓷展」(サンパウロ、日本ブラジル修好100周年記念祭)が開催される。
1996(平成8年)MOA岡田茂吉大賞受賞。藤原啓記念賞受賞。
1997(平成9年)米国・ボストン美術館に〈青瓷花生〉が納入される。「青い無窮=天空の息吹中島宏青瓷の世界展」(日本経済新聞社主催)が東京・日本橋高島屋、大阪・なんば高島屋、福岡・博多大丸で開催される。『中島宏作陶集』が日本経済新聞社より刊行される。
1999(平成11年)NHK-BSハイビジョン番組「青を極める」の取材を受ける。青磁の聖地、中国浙江省の古窯跡を再訪する。
2000(平成12年)「天空釉彩——中島宏展」を日動画廊にて開催する。