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関口安義著、「芥川龍之介」（岩波新書）です。状態は、全般にかなり良好です。送料はクリックポストで185円です（※通常の厚みの新書は、重さ1㎏を超えない範囲で計3冊程度まで同梱可能です）。

★内容：　いま、日本のみならず世界で愛読されている芥川。古今東西の教養と機智縦横の趣向に富んだ小説の魅力を示すと同時に、人間関係や若き日に育まれた倫理に新しい光をあてながら、疾走する生涯を丹念に追った待望の本格的評伝。時代や状況と格闘した作家像を清新に浮かび上がらせ、羅針盤なき現代にとって芥川とは何かを問いかける。

　第１章　出生と生い立ち
　第２章　青春の日々
　第３章　文壇デビュー
　第４章　新進作家として
　第５章　文学一筋に
　第６章　疲労と倦怠
　第７章　時代への関心
　第８章　重荷の人生
　第９章　西方の人
　第１０章　死の陰の谷

★芥川龍之介（1892-1927）は東京生まれ。東京帝大英文科卒。在学中から創作を始め、短編「鼻」が夏目漱石の激賞を受ける。その後今昔物語などから材を取った王朝もの「羅生門」「芋粥」「藪の中」、中国の説話によった童話「杜子春」などを次々と発表、大正文壇の寵児となる。西欧の短編小説の手法・様式を完全に身に付け、東西の文献資料に材を仰ぎながら、自身の主題を見事に小説化した傑作を多数発表。1925（大正14）年頃より体調がすぐれず、「唯ぼんやりした不安」のなか、薬物自殺。「歯車」「或阿呆の一生」などの遺稿が遺された。

★著者、関口安義（せきぐち やすよし）は1935年、埼玉県生まれ。日本近代文学研究者。早稲田大学国文科卒業。同大学院博士課程修了、文学博士。学位を取得。都留文科大学教授、同名誉教授。中国河北大学、アメリカオレゴン大学、ニュージーランドワイカト大学などで客員教授を務めた。芥川龍之介研究で知られるほか、多くの文学者の評伝を上梓した。主な著書に『芥川龍之介』、『芥川龍之介とその時代』（やまなし文学賞）、『評伝 豊島与志雄』、『評伝 松岡譲』、『評伝 成瀬正一』、『恒藤恭とその時代』、『一つの花 評伝今西祐行』、『キューポラのある街 評伝早船ちよ』など。2022年死去（享年87）。

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