
明治期の銀塩写真のポストカード。
未投函、セピアカラー。
ドイツ帝国プロイセン王国の王族のハインリヒ王子一家とペットのジャックラッセルテリア風の犬。
ハインリヒ王子はドイツ皇帝の次男で兄がドイツ皇帝、姉妹にドイツ帝国ザクセン=マイニンゲン公妃、ギリシャ王妃らがおり、英国ヴィクトリア女王の内孫で英国国王エドワードの甥にあたる。
ハインリヒ王子の妻のドイツ帝国ヘッセン大公国大公の三女イレーネ大公女は、母の英国王女ヴィクトリア(長女なのでプリンセス・ロイヤル)の妹アリス王女の娘で母方の従妹にあたり、妻の妹はロシア革命で殺害されたロシア皇后アレクサンドラ・フョードロブナ、姉のロシア大公妃エリーザベトも多数のロシア皇族と共にボリシェヴィキに殺害された。イレーネ大公女の父方の祖母はプロイセン王女エリーザベトで、その妹はバイエルン王妃マリー(バイエルン国王ルートヴィヒ、国王オットーの母)、イレーネ大公女の祖父ヘッセン大公国カール公子の妹がロシア皇后マリア・フョードロブナ(カール公子の兄の大公ルートヴィヒの妃はバイエルン王女マティルデ)。また父方の叔母アンナ大公女はメクレンブルク=シュヴェリーン大公妃。父方の大叔父はバッテンベルク家の創始者で、イギリスのマウントバッテン家としてイギリス国王家や侯爵家、伯爵家等の貴族にも子孫がいる(スペイン王家もヴィクトリア・ユージェニー王妃を通してその子孫、スウェーデン王妃ルイーズ、ブルガリア公アレクサンドルらも同家の出身者)。
長男のヴァルデマール王子(陸軍の軍人)は弟や叔父、従兄弟らと同じく英国女王ヴィクトリア由来とされる血友病のために戦禍の中で死亡した。妻はオランダ王配の従姉妹。
次男のジギスムント王子(海軍の軍人)はロシア皇女アナスタシアを名乗ったアンナ・アンダーソンの支持者として知られ、その娘のバルバラ王女の娘らは断絶する旧ドイツ帝国メクレンブルク=シュヴェリーン大公家の最後の男系子孫(別出品のステレオビューは、ロシア皇族のメクレンブルク=シュヴェリーン大公家の成員や、ジギスムント王子の妻の生家のザクセン=アルテンブルク公家の成員の写真)。
別出品のポストカード中の人物らはハインリヒ王子の縁戚で、デンマーク王女テューラは伯父の英国王エドワードの妃アレクサンドラ(アリックス)の末妹で、兄皇帝の娘プロイセン王女ヴィクトリア・ルイーズはテューラ王女の長男の妻。テューラ王女の次姉はロシア皇后マリア(ダグマール、ミニー)で、ロシア皇帝ニコライの母。ギリシャ国王はデンマーク王室の出身で姉妹らの兄弟、ギリシャ王妃はロシア大公女オリガ。別出品のロシア皇帝の戴冠式の出席者のステレオビュー写っているリッペ家のエルサ公女はヴァルデマール王子の妻の実家の分枝。
アンティーク・ヴィンテージの紙物は傷や汚れ、微細な破れ、角折れは当然のこと、折れも当たり前に存在します。
画像をよくご覧頂き、見えにくい箇所や気になる点があればご質問下さい。
お取引に当たっては必ず自己紹介をご覧頂き、何かありましたらご質問下さい。