
とても希少な初期牛パッチの限定版である限界染めのGジャン2002xxです
ウエアハウスは創業初期に2回限界染めをリリースしてますがGジャンはこの牛パッチのセカンドだけで各サイズ50着の限定販売でした
今となってはこの限界染めを正確に説明したサイトなどが無いので、私が直接塩谷兄弟から聞いた話で説明します
ウエアハウスは初期に1001(通常生地)と1000(酸化デニム)の2種類をリリースしたところで、塩谷兄弟は「色落ちしたとき、リアルな爽やかな青い色落ちを目指したい」と考えました
そこで生地屋と試行錯誤していたところ「このインディゴは回数多く染めても芯まで発色しない」という試料に出会いました
デニム生地はインディゴの酸化反応で紺色に発色しますが、この限界染めのインディゴは反応が非常に悪いのです
ただそのままでは色の薄い、色落ちにメリハリの無い生地になってしまうので、糸をインディゴに通す回数を中白をキープできる限界まで多くして絶妙な色味を出してます
これが「限界染め」の語源です
この後Wパッチでもう一回限界染めを出していますが、この時はインディゴの色を変えて少し紺色を強めていますが原理は一緒です
最近のウエアハウスの生地は強撚にして中白を出している一方、この限界染めはその発想が出る前の工夫となります
限界染めは強撚にしていないので生地感が軽く乾いた感じがして洗濯後に持った感じはかなりリアルです
牛パッチ限界染めは初期ウエアハウスの中でもセカンドの時代にふさわしい爽やかな発色で個人的には傑作の生地だと思います
注意点としては、この限界染めに使用されている革パッチはものすごく縮みますので乾燥機には入れない方が良いです
商品状態は襟や袖口に着用感がありますが、それ以外は問題ありません
背面肩に力織機特有の小さな織り傷(緯糸の飛び)がありますが、これも古いウエアハウスでたまに見られるものです
ノークレームノーリターンでお願いします
サイズは
身幅(脇下)49.5
全長(襟上から裾)60.5
袖丈(肩口から袖口)
となります