【 18年熟成限定キュヴェ 】
存在自体が貴重な「オスピス・ド・ボーヌ」。
「ニコラ・ロラン」とその妻「ギゴーヌ・ド・サラン」によって
1443年に設立されたのが始まりです。
「オスピス・ド・ボーヌ」とは、中世当時の慈善療院。
設立当時のフランスをはじめヨーロッパ諸国は百年戦争の真只中にあり、
飢饉やペストと戦っていました。
オスピスはもともとこの地方を席巻した飢饉で苦しむ病人やホームレスの世話をするための施し所。
1457年に初めてブドウ畑が寄贈され、寄贈ブドウから出来たワインの収益によって運営が成されて来ました。
また近年は、
『世界最大のワインオークション会場』
として、ブルゴーニュワインの品質を見極める極めて重要な意味を持ち、その開催期間は
「栄光の3日間」と呼ばれます。
580年の歴史の重みに、ブルゴーニュの神髄を感じます。
今回は、優れた一級畑産限定キュヴェ
「アーサー・ジラール」の18年熟成古酒を限定出品いたします。
安価なオスピス・ド・ボーヌとは全く異なるその品格をぜひご堪能ください。
「サヴィニー・レ・ボーヌ」とは、『ボーヌの傍ら』という意味を持ち、
コード・ド・ボーヌ地区の北部に位置するエリア。
ワイン造りは10世紀頃から始まっていたと言われ、
中世にシトー派修道会が大規模に開拓したことで盛んとなりました。
全生産量の9割を赤ワインが占め、
繊細さと果実感の調和が取れた上品さが特徴のピノノワールが造られます。
「アーサー・ジラール」は
オスピスのキュヴェの中でも特に人気の高いキュヴェ。
オスピス所有の畑はどれも条件の良い畑ですが、
オスピスが管理するサヴィニーの中でも最良の樽を選び、オスピスの名に恥じないように上級ワインに仕上げます。
外観は深みのあるルビーの色調。
グラスからはチェリーやカシス、プラムなどの濃密な果実香が広がります。
時間の経過とともにスパイスやキノコ
森の下草のニュアンスが加わり複雑で官能的な印象へと変化。
口当たりは非常に力強く、ベルベットのように滑らかなタンニンがワイン全体にフィネスと骨格を与えます。
ジューシーな果実味・張りのある酸・緻密なミネラル感が綺麗にまとまり、
一級畑らしい格調高い味わいを演出。
18年の時間の経過により柔らかな味わいに変化しつつあります。
抜栓後の味わいの変化も存分にお愉しみいただける知られざる逸品です。