オンキヨー OS-195
数多いOS-195のバリエーションのうち、今回 ”フロストフェイスモデル”を出品します。
OS-195にはどういう理由か知りませんが、フロントカバーが透明プラスチックではなく、摺りガラス様の個体が存在します。
オークションに出品される同機のなかに、しばしば見かける謎顔のモデル、これが ”仕様”なのかどうかは不明です。
透明モデルの樹脂とは全く異なる樹脂材が使われているのは、並べてみると明らかであり、
推測になりますが、元々は透明であったものが、65年近い歳月を経て透明度が失われていった「紫外線劣化」なのではないか、
樹脂材料の変更が招いた悪い結果であろうと考える次第です。
本機は、このような謎顔で、全ノブ欠品、裏蓋欠品、シャシー留ネジ欠品といった難あり品をサルベージしたものです。
出来上がった物は、これぞOS-195という品ではありませんが、何卒ご検討くささいませ。
OS-195についてはその他、
オーディオトランスの位置 (シャシー内、シャシー上、スピーカー側)
アンテナコイルのタイプ (ソレノイドコイル、フェライトバーアンテナ)
遮熱板の仕様 (裏蓋取付け、キャビネット天井付け)
CR部品の定数、回路の違い
オンキョーロゴデザインの違い
など、長いモデルイヤーの中での仕様変更が見られますが、スピーカーは一貫して楕円型EP-120801が使われています。
ワイド&ローな外観をつくり、音色も良い優れたスピーカー。さすがはオンキヨーだと思うところです。
本機の概要は以下の通りです。
標準型トランスレス5球スーパー (12BE6, 12BA6, 12AV6, 30A5, 35W4)
フェライトバーアンテナ仕様
OPTシャシー上取付
行った処置は以下の通りです。
ノブ3個欠品により、代替品取付。 その際、ローレット軸から丸棒軸に変更
ダイヤルコード張替
CR部品の交換 (電源フィルターコンデンサは健全につきオリジナル。その他必要性に応じて交換実施)
裏板製作 (同型機より型起こしによりMDF材にて作成)
樹脂研磨 (それでも隠しきれない傷があります)
フェライトバーアンテナ装備だけあって、中波のローカル局はワイヤーアンテナを繋がなくても良く受信できます。
遠距離受信や短波放送は、最低でも数メートルの電線を接続してください。
但し、受信はお住まいの地域、周囲環境、住宅構造に大きく左右される部分です。
以上をご理解頂いた上、ご入札されますようお願い申し上げます。