オットー・エルンスト・レーマー(Otto Ernst Remer)はドイツ陸軍軍人で、最終階級は少将です。第二次大戦開戦後はポーランド戦、西方電撃戦、ユーゴスラビア侵攻、バルバロッサ作戦に従軍しています。1944年に警護大隊「グロースドイチュラント」司令官としてベルリンに転属となります。この部隊はヒトラー暗殺計画に参加しているベルリン防衛司令官パウル・フォン・ハーゼの指揮下にあり、ヒトラー暗殺後のクーデター計画「ワルキューレ」作戦では、レーマーの大隊が官庁街を封鎖する手はずになっていました。しかし生存するヒトラーから電話で直接指令を受けたレーマーは翻意し、反乱軍を鎮圧する側に回りました。鎮圧後、レーマーは二階級特進で大佐に昇進しています。