栗本薫 「野望の夏」(初版・帯付き)です。
「狂った夏の狂った男女のセックスまみれの狂った物語」を主題として書かれたミステリ。
26歳のOL名村夕香は、8年前の失恋から未だに立ち直れず、男性不信に囚われていた。
そんな自分に倦んでいた彼女は、ある夏の日にバーで出会ったチンピラの男アキが持つ強い目の光に誘われるように、彼と一夜をともにする。
そしてアキとのセックスの快感の虜になり、次第に彼のいうなりに日々を過ごすようになっていった。
ある日、アキと仲間たちが人気アイドルはやせ愛のスキャンダラスな場面を目にする。
それをネタに一儲けしようとたくらんだ彼らは、はやせ愛を誘拐し、監禁してしまう。
そんなアキの暴走ぶりに怯えながらも抵抗できない夕香。そして、その事件はさらなる悲劇へと発展していく。
角川ノベルス:定価760円。
栗本薫:別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。
ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。
著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
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