イタリア映画音楽界の巨匠の一人、エンリコ・シモネッティ氏が1974年に秘かに残した、美しくて愛らしい傑作が世界初の復刻。氏が手掛けた感動的なサントラの名曲達を中心にした、ドラマチックでスウィートな1枚です。 イタリアの作編曲家/ピアニスト、エンリコ・シモネッティが1974年に残した傑作『ピアノの色彩 (I colori del piano)』が、さらに8曲の素晴らしいサントラの名曲達(初CD化の楽曲もあり、元々のリリースが7”シングルのみだったと言う希少な音源です)を加え、待望の初CD化です。プログレ界(ホラー映画音楽界)ではとても有名なバンド『ゴブリン』の中心人物、クラウディオ・シモネッティの実父としても知られるエンリコ氏ですが、そのキャリアは長く、ピアニストとしての優れたテクニックに加え、作曲、編曲、バンドリーダーとしても超一流の名実共に名作家と言うべき偉人です。数多くの映画音楽やTV番組のテーマ曲を手掛けて来たことに加え、1950年代にはいち早くブラジル(では自身のTVショウも持っていました)へと移住し、イタリアにブラジル音楽を持ち込んだ重要な人物でもあります。本作『ピアノの色彩 (I colori del piano)』は、そんな氏が1974年に映画音楽の名門『Cinevox』に秘かに残していた作品で、彼が手掛けた映画音楽の楽曲群から、タイトル『ピアノの色彩 (I colori del piano)』通りの美しい鍵盤の音色と極上のメロディが堪能出来るナンバーばかりをコンパイルした編集盤であり、さらにそこに、作品としての世界観をより完成させる為の(当時の)新録楽曲を加えたユニークな1枚です。故に、厳密には単体のサウンドトラック作品とは言えませんが、今回の復刻に際しては、より世界観を押し広げ、深みを持たせるべく、さらに同時期の『Cinevox』に残された氏のサントラ音源(殆どが7”シングルのみのリリースで、未CD化の楽曲も含む)の名曲達を付け加えた、まさに“ベスト・オブ・エンリコ・シモネッティ 70’s”な逸品です。