
米原万里著、「オリガ・モリソヴナの反語法」です。状態は、全般に良好です。送料は、クリックポストで185円です(※クリックポストには、厚め [梱包厚を含めて厚さ2~3cm程度] の文庫本は、重さ合計1㎏を超えない範囲で、計2~3冊程度同梱可能です)。
★内容: 1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った志摩は、舞踊教師オリガ・モリソヴナに魅了された。老女だが踊りは天才的。彼女が濁声で「美の極致!」と叫んだら、それは強烈な罵倒。だが、その行動には謎も多かった。あれから30数年、翻訳者となった志摩はモスクワに赴きオリガの半生を辿る。苛酷なスターリン時代を、伝説の踊子はどう生き抜いたのか。感動の長編小説。
★ロシア語通訳の第一人者、またエッセイストとして活躍した米原万里がはじめて書いた長編小説。Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
「1960年代のチェコ、プラハ。主人公で日本人留学生の小学生・弘世志摩が通うソビエト学校の舞踊教師オリガ・モリソヴナは、その卓越した舞踊技術だけでなく、なによりも歯に衣着せない鋭い舌鋒で名物教師として知られていた。大袈裟に誉めるのは罵倒の裏返しであり、けなすのは誉め言葉の代わりだった。その「反語法」と呼ばれる独特の言葉遣いで彼女は学校内で人気者だった。そんなオリガを志摩はいつも慕っていたが、やがて彼女の過去には深い謎が秘められているらしいと気づく。そして彼女と親しいフランス語教師、彼女たちを「お母さん」と呼ぶ転校生ジーナの存在もいわくありげだった。
物語では、大人になった志摩が1992年ソ連崩壊直後のモスクワで、少女時代からずっと抱いていたそれらの疑問を解くべく、かつての同級生や関係者に会いながら、ついに真相にたどり着くまでがミステリータッチで描かれている。話が進むにつれて明らかにされていくのは、ひとりの天才ダンサーの数奇な運命だけではない。ソ連という国家の為政者たちの奇妙で残酷な人間性、そして彼らによって形作られたこれまた奇妙で残酷なソ連現代史、そしてその歴史の影で犠牲となった民衆の悲劇などが次々に明らかにされていく。
物語の内容や手法からすれば、この作品は大宅壮一ノンフィクション賞作品『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の姉妹版であるといえる。しかし読み終わったあと、ときにフィクションのほうがノンフィクションよりも多くの真実を語ることができる、ということに気付くに違いない」(文月 達)
★著者、米原万里は1950年、東京生まれ。1959年から64年にわたり在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。東京大学大学院露語露文学修士課程修了後、1990年まで文化学院大学部で教鞭をとる。ロシア語会議通訳、エッセイスト・作家として活躍。1980年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長、会長を務めた。通訳としては1992年に報道の速報性に貢献したとして日本女性放送者懇談会SJ賞を受賞。作家としては『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』(1995)で読売文学賞(随筆・紀行賞)、『魔女の1ダース』(1997)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(2001)で大宅壮一ノンフィクション賞、オリガ・モリソヴナの反語法』(2002)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。著書はほかに『ロシアは今日も荒れ模様』、『打ちのめされるようなすごい本』など。2006年死去(享年56)。
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