
『有機化合物のスペクトルによる同定法 MS,IR,NMR,UVの併用 第2版』で、化学の専門書です。
書籍概要
この本は、主に**有機化合物の構造を決定(同定)**するためのスペクトル分析の手法について解説しています。
原著著者: R.M. Silverstein(R. M. シルバースタイン)、G.C. Bassler(G. C. バッスラー)
翻訳者: 荒木峻 益子洋一郎
出版社: 東京化学同人
版: 1973年5月1日発行 第2版第8刷
内容: MS(質量分析)、IR(赤外分光法)、NMR(核磁気共鳴分光法)、UV(紫外・可視分光法)の4種類のスペクトルデータを併用して、有機化合物の構造を解析する方法を学ぶための教科書または参考書です。
目次(内容の構成)
目次から、本書が以下の8つの章と演習問題で構成されていることがわかります。
1. 緒論: 序論的な内容。
2. 質量分析法: 質量分析(MS)の原理、装置、スペクトル、応用など。
3. 紫外分光法: 紫外・可視分光法(UV)の原理、装置、応用など。
4. 核磁気共鳴分光法: 核磁気共鳴分光法(NMR)の原理、装置、スペクトルの解釈、具体的なプロトンの結合についてなど。
5. 赤外分光法: 赤外分光法(IR)の原理、装置、有機化合物の特性吸収など。
6. スペクトルによる化合物の同定: 実際の化合物の同定プロセス、Beilstein(バイルシュタイン)を参照した化合物の確認。
7. 演習問題I: Beilstein参照により化合物名の確認ができるスペクトル集。
8. 演習問題II: 未知物質のスペクトル集。
この構成から、各スペクトル分析法の基礎から学び、最終的にそれらを統合して未知の有機化合物の構造を決定する実践的な演習に至るまでをカバーしていることがわかります。この書籍は、有機化学や分析化学を学ぶ学生にとって非常に重要な古典的な教科書の一つです。