中世カトリック聖歌に由来する「スターバト・マーテル」は、聖母マリアが息子イエスを失った悲しみを描いたもの。最も有名なペルゴレージの作品は、26歳の若さで死の床にあったときに書かれたもので、どこまでも透明で至純な美しさに満たされた哀切きわまりない名作。パレストリーナの作品は16世紀の終わり、ルネッサンス期に書かれた小規模なもの。ドヴォルザークの宗教音楽の傑作と評されるのが、36歳のときに完成した「スターバト・マーテル」。当時ドヴォルザークは33歳で結婚したものの、長女を生後2日で失い、次女を生後11ヶ月で失い、3歳の長男を天然痘で失うという不幸に見舞われていたため、それが作品の美しく悲痛な情感に繋がっているとも言われている。
Disc1
● ペルゴレージ:スターバト・マーテル
ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊、ティモシー・ブラウン(オルガン、指揮)
● パレストリーナ:スターバト・マーテル
ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊、ティモシー・ブラウン(指揮)
● ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル RV.621
オランダ少年合唱団、ネザーランド・バッハ・コレギウム、ピーター・ヤン・リューシンク(指揮)
Disc2
● アレッサンドロ・スカルラッティ:スターバト・マーテル
カペラ・サヴァリア、パル・ネーメト(指揮)
● カルダーラ:スターバト・マーテル
スイス・イタリア語放送合唱団、アウラ・ムジカーレ・アンサンブル、ルネ・クレマンシック(指揮)
Disc3
● ボノンチーニ:スターバト・マーテル ハ短調
カメラータ・リグーレ、アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート、エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)
● ボノンチーニ:『神と聖処女』
カメラータ・リグーレ、アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート、エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)
Disc4
● ステッファーニ:スターバト・マーテル・ドロローサ
シックスティーン・オーケストラ、ハリー・クリストファーズ(指揮)
● ボッケリーニ:スターバト・マーテル G.532
アンサンブル・シンポジウム
Disc5
● ドメニコ・スカルラッティ:スターバト・マーテル
イモータル・バッハ・アンサンブル、モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
● ペロージ:スターバト・マーテル
ステファノ・テンピア国立音楽院管弦楽団、マッシモ・ピレッティ(指揮)
Disc6
● ハイドン:スターバト・マーテル Hob.XXbis
シュトゥットガルト室内合唱団、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団、フリーダー・ベルニウス(指揮)
● シューベルト:スターバト・マーテル D.175
イモータル・バッハ・アンサンブル、ライプツィヒ室内管弦楽団、モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
Disc7
● ロッシーニ:スターバト・マーテル
ハンガリー国立歌劇場合唱団、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団、ピエール・ジョルジョ・モランディ(指揮)
Disc8
● マイル:スターバト・マーテル第3番
インコントリ・ユーロペイ・コン・ラ・ムジカ、ピエールアルベルト・カッターネオ(指揮)
Disc9-10
● ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58
ワシントン合唱団、ワシントン管弦楽団、ロバート・シェイファー(指揮)
● ラハナー:スターバト・マーテル Op.154
ミュンヘン・オルフェウス合唱団、ゲルト・グクルヘーア(指揮)
Disc11
● スタンフォード:スターバト・マーテル Op.96
バッハ合唱団、ボーンマス交響楽団、デイヴィッド・ヒル(指揮)
● ヴェルディ:スターバト・マーテル
ハンガリー国立歌劇場合唱団、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団、ピエール・ジョルジョ・モランディ(指揮)
Disc12
● シマノフスキ:スターバト・マーテル Op.53
ポーランド国立フィルハーモニー合唱団、シテ島管弦楽団、ミシェル・ピクマル(指揮)
● プーランク:スターバト・マーテル FP148
シテ島管弦楽団、ミシェル・ピクマル(指揮)
Disc13
● ハウエルズ:スターバト・マーテル
バッハ合唱団、ボーンマス交響楽団、デイヴィッド・ヒル(指揮)
Disc14
● リスト:スターバト・マーテル
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト放送交響楽団、へルムート・リリング(指揮)
● ニューステット:スターバト・マーテル Op.111
エクサルターテ・シンガース、デイヴィッド・オグデン(指揮)
● ペルト:スターバト・マーテル
レ・ヌーボ・ムジケ、キリン・コーツフェルト(指揮)
録音時期:1986-2016年、ステレオ(デジタル)
輸入盤紙製ボックス収納。多少の経年劣化を除き、盤面を含めきれいな状態です。欧文解説書添付
送料600円(レターパックプラス)